現実は、どこまでいっても現実なんだな。


薄い、限りなく透明に近い、紫の壁。


その先には、進んでは行けなかった。


けど、踏み込んだ。


追いかけた。


夢も、幻も、音も、景色も、


全て、ただの現実。




私は、あの時、消えるべきだった。


でも、一緒には連れて行ってはもらえなかった。


何故なんだろう。


あの先には、もっと、救われるべき人が沢山いたんだ。


けど、気付かれた。


また、救えなかった。


そして、私もまた消えた。


目覚めてからも、恐怖で震えた。


あそこに居たのは誰だったのだろう。


誰の声だったんだろう。


子供達。


皆、壁の向こうへ。


その先の全てを知っていたのかな。


私には解らない。


だから、まだ此処に残り、生きている人間として、


何かを探していかないといけないのだろうか。


左手を掲げても、


何も、何一つ掴めない。


誰か、私の此の手掴んで、


連れて行ってくれないか。




悪夢にも疲れた。