第200回 探偵は「経験が増えるほど、自分の判断を疑える人」ほど信頼できる理由を知っている
~本当に経験のある人は、自信を持ちながらも「自分にも思い込みがあるかもしれない」と確認することを忘れない~


【はじめに】

前回は、

「探偵は『昔うまくいった方法を、今の正解だと決めつけない人』ほど信頼できる理由を知っている」

というテーマについてお話ししました。


過去に成功した。


その方法で結果が出た。


だから、

次も同じ方法。


そう考えたくなることがあります。


しかし、

以前成功した時と、

現在では、


相手。


環境。


時代。


技術。


生活。


市場。


人間関係。


さまざまな条件が違います。


大切なのは、

成功体験を捨てることではありません。


「あの時、なぜうまくいったのか。」


を分析し、


今の条件でも通用するのか。


を確認することです。


経験とは、

昔と同じ行動を繰り返すことではなく、


過去の経験を、

現在の判断へ正しく使うこと。


そんな内容でした。


そして今回は、

このシリーズの第200回。


一つの節目として、


「経験」


そのものについて、

もう一段深く考えてみたいと思います。


今回のテーマは、


「経験が増えるほど、自分の判断を疑える人」


です。


探偵歴23年。


長くこの仕事を続けていると、


さまざまな現場。


さまざまな人。


さまざまな嘘。


さまざまな行動。


さまざまな相談。


を見てきます。


すると当然、


「このパターンは見たことがある。」


「おそらくこう動くだろう。」


「この言い方には違和感がある。」


と、

経験から分かることが増えていきます。


これは、

経験の大きな価値です。


しかし同時に、

私は、

経験が増えるほど危険になることもあると感じています。


それは、


「自分は分かっている。」


と思いすぎることです。


経験がある。


だから間違えない。


23年間やっている。


だから、自分の感覚が正しい。


以前も同じだった。


だから、今回も同じ。


そう考え始めた瞬間、


経験は、

武器ではなく、


思い込みになる可能性があります。


本当に信頼できる人とは、


経験がない人ではありません。


経験がある。


自信もある。


しかし同時に、


「自分の判断にも間違いはあり得る。」


と分かっている人です。


【経験とは「正解を知ること」ではない】

経験を積む。


すると、

答えが分かるようになる。


そう考えるかもしれません。


しかし、

私は少し違うと思っています。


経験とは、


「正解を知ること」


より、


「何を確認すべきか分かること」


なのではないかと思います。


例えば、


配偶者の帰宅時間が変わった。


スマートフォンを気にする。


休日出勤が増えた。


これらを見て、


「浮気だ。」


と断定する。


これは経験ではありません。


経験がある人ほど、


「浮気の可能性はある。」


「でも、仕事の変化かもしれない。」


「他の理由も考えられる。」


「では、何を確認すれば分かるか。」


と考えます。


経験が、

結論を早くするのではなく、


確認すべきポイントを明確にする。


私は、

こちらの方が重要だと思っています。


【1.「自分の第一印象」を一度疑える】

人を見る。


最初に、


感じることがあります。


この人は、

誠実そう。


少し違和感がある。


何か隠しているように見える。


探偵を長くしていると、


こうした感覚が、

当たることもあります。


しかし、


第一印象は、

あくまで第一印象です。


声。


服装。


表情。


話し方。


緊張。


人は、

さまざまな理由で印象が変わります。


だから、


「私はこう感じた。」


と、


「事実としてこうだ。」


を分ける。


経験がある人ほど、

ここを意識する必要があります。


【2.仮説と事実を分けられる】

これは、

探偵の仕事で非常に重要です。


この人と会う可能性が高い。


この場所へ行く可能性がある。


この曜日に動く可能性が高い。


これらは、

仮説です。


一方、


実際にその人物と会った。


その建物へ入った。


その場所へ移動した。


これは、

確認された事実です。


仮説がどれだけ強くても、


確認されるまでは、

事実ではありません。


経験が増えるほど、


仮説の精度は上がります。


しかし、


精度が上がるほど、


「もう分かった。」


と錯覚しやすくもなります。


だから、


仮説。


事実。


常に分けることです。


【3.自分の予想と違う情報を無視しない】

人は、


一度、


「こうだ。」


と思うと、


その考えに合う情報を探しやすくなります。


浮気していると思う。


すると、


浮気らしい行動だけを見る。


浮気していないと思う。


すると、


問題のない行動だけを見る。


経営でも同じです。


この事業は成功すると思う。


すると、


良い数字だけを見る。


人間には、


自分の考えを裏付けるものを、

強く見る傾向があります。


だからこそ、


自分の予想と反対の情報。


これを、

意識して見る。


「自分の仮説が間違っているとしたら、

どんな事実が出るだろう。」


と考える。


非常に重要です。


【4.「以前もそうだった」を証拠にしない】

以前の対象者も、

同じ行動をした。


その結果、

浮気だった。


だから、


今回も浮気。


これは、

危険です。


人間の行動には、

似たパターンがあります。


しかし、


似ていることと、

同じであることは違います。


以前の経験は、


可能性を考える材料。


現在の事実は、


現在の判断材料。


そこを混同しないことです。


【5.自分より経験の浅い人の意見も聞ける】

経験が長くなると、


自分より経験の浅い人から、


意見を言われることがあります。


「この可能性もありませんか。」


「別の方法の方が良いのでは。」


その時、


「私は23年やっている。」


で終わらせる。


これは危険です。


相手が、

経験1年でも、


自分が見ていなかった事実を見ているかもしれません。


新しい技術。


新しいサービス。


新しい文化。


若い人の方が詳しいこともあります。


誰が言ったか。


ではなく、


何を言っているか。


を見る。


経験がある人ほど、

必要な姿勢です。


【6.間違いが分かった時に早く修正できる】

自分はAだと思った。


しかし、

事実はBだった。


そこで、


「いや、でもAのはずだ。」


と粘る。


経験が長いほど、

こうなりやすいことがあります。


自分の判断への自信があるからです。


しかし、


事実が違う。


なら、


修正する。


早いほどいい。


自分が間違っていた。


それを認める。


これは、


経験がない証拠ではありません。


むしろ、


経験を正しく使える人の証拠です。


【7.「分からない」と言える】

私は、

これが非常に重要だと思っています。


相談を受ける。


相手から、


「浮気していますか。」


と聞かれる。


情報が足りない。


その時、


経験から、


「たぶんそうです。」


と答えることはできます。


しかし、


確認できていないなら、


「現段階では断定できません。」


と言う。


「可能性はあります。」


「この情報だけでは判断できません。」


「確認するなら、ここを見る必要があります。」


そう伝える。


分からないことを、

分からないと言う。


これは、

逃げではありません。


正確さです。


【自信と疑う力は両立する】

自分の判断を疑う。


すると、


自信がない人。


のように感じるかもしれません。


しかし、

私はそう思いません。


自信がある。


だから、


確認できる。


自分の判断が間違っていたら、

修正すればいい。


そう思える。


本当に危険なのは、


自信がある人ではありません。


自信を守るために、

事実を変えてしまう人です。


「自分は間違わない。」


ではなく、


「自分は間違う可能性もある。

だから確認する。」


この方が、

強い自信だと思います。


【探偵の経験は「断定する力」ではなく「確認精度を上げる力」】

探偵歴23年。


これを、


23年間、人の嘘を見抜いてきた。


だから、


人を見れば全部分かる。


そういう意味で使いたくはありません。


人間は、

それほど単純ではありません。


私は、


23年間の経験の価値は、


何が違和感なのか。


どこを確認するのか。


何を証拠として残すのか。


何を事実とし、何を推測として分けるのか。


どのタイミングで動くのか。


そうした判断精度にあると思っています。


つまり、


「見れば分かる。」


ではなく、


「何を確認すれば分かるかを知っている。」


ということです。


【浮気問題では「怪しい=不貞」ではない】

配偶者の行動。


以前と違う。


帰宅時間。


スマートフォン。


外出。


服装。


お金。


変化がある。


確かに、


浮気で見られる変化と重なる場合があります。


しかし、


仕事。


趣味。


人間関係。


ストレス。


別の問題。


原因は複数あります。


だから、


違和感は、


調査開始の判断材料。


でも、


違和感自体が不貞の証拠ではありません。


ここを分けることが大切です。


【「絶対浮気している」と思った時ほど確認する】

相談者が、


「間違いなく浮気しています。」


と言う。


その気持ちは理解できます。


しかし、


探偵側まで、


最初から結論を決めてはいけません。


浮気している仮説。


浮気ではない仮説。


別の問題である仮説。


複数を持つ。


そして、


調査結果を見る。


探偵調査は、


浮気の証拠を作る仕事ではありません。


事実を確認する仕事です。


【証拠が出なかった時に「隠すのが上手い」と決めつけない】

調査した。


証拠が出なかった。


すると、


「相手が警戒している。」


「隠すのが上手い。」


と考えたくなることがあります。


もちろん、

その可能性もあります。


しかし、


その日に問題行動がなかった。


そもそも浮気していない。


調査日が合っていない。


複数の可能性があります。


「証拠が出ない=さらに怪しい。」


となってしまえば、


永遠に疑いを終わらせられません。


確認できたこと。


確認できなかったこと。


分ける必要があります。


【調査結果が自分の予想と違った時こそ重要】

金曜日に接触すると予測した。


しかし、


何もなかった。


そこで、


予測が外れた。


終わり。


ではありません。


なぜ。


勤務変更。


相手の予定。


過去データの重み。


新しい行動。


を見る。


予測が外れた結果も、


データです。


失敗を隠すのではなく、


分析へ使う。


それによって、


次の精度が上がります。


【プロファイリングとは「当てること」ではない】

対象者の行動を、


100%当てる。


不可能です。


人には、

自由意思があります。


予定変更もあります。


突発的な行動もあります。


だから、


プロファイリングとは、


未来を言い当てるものではなく、


限られた情報から、


可能性の高い行動を整理し、


調査資源を効率的に配分するための分析です。


確率。


仮説。


検証。


更新。


この繰り返しです。


【「当たった予測」だけを覚えない】

予測。


当たった。


すると、


自分の分析力に自信を持ちます。


しかし、


外れた予測。


こちらも見なければいけません。


10回予測して、


3回当たった。


その3回だけを覚えて、


「自分は当てられる。」


と思う。


これでは、

正確な評価ではありません。


当たり。


外れ。


両方記録する。


自分の分析精度そのものも、

客観的に見ることです。


【車両尾行でも「自分なら追える」という自信が危険になることがある】

経験がある。


運転にも慣れている。


対象者を追う。


そこで、


もう少し近づける。


まだ大丈夫。


と思う。


しかし、


対象者の警戒。


交通。


道路。


時間。


条件が違います。


自分の技術への自信より、


対象者に気づかれないこと。


安全。


こちらが優先です。


経験があるほど、


できることは増えます。


しかし、


できることと、


やるべきことは違います。


【「今まで事故がなかった」も安全の証明ではない】

長年、

問題なし。


だから、


この方法は安全。


とは限りません。


たまたま、

事故が起きなかった可能性もあります。


安全管理では、


事故が起きたか。


だけではなく、


危険な状態がなかったか。


ヒヤリとした場面。


潜在リスク。


を見る。


経験を、


油断へ変えないことです。


【婚前調査でも先入観を持たない】

依頼者から、


「相手は絶対何か隠しています。」


と相談される。


そこで、


探偵側も、


隠し事を探す。


それでは、


結論ありきになります。


確認する。


問題がなければ、


問題が確認されなかった。


と報告する。


重大な虚偽があれば、


事実として報告する。


依頼者が期待する答えではなく、


確認された答え。


これが重要です。


【企業調査でも「評判」だけで決めない】

あの会社は良くない。


あの社長は信用できない。


口コミ。


噂。


業界評判。


参考にはなります。


しかし、


噂と事実は別です。


登記。


事業実態。


取引状況。


公開情報。


確認できる材料。


そこから判断する。


人の評判は、

入口。


結論ではありません。


【人を見る力とは「決めつけない力」でもある】

長年、

人を見てきた。


だから、


すぐ分かる。


ではなく、


長年人を見てきたからこそ、


人は、

簡単には分からない。


と知る。


私は、

こちらの方が重要だと思います。


良い人に見える人が、


必ず良いとは限らない。


無愛想な人が、


悪い人とも限らない。


一度の失敗で、


すべてを決められない。


一度の良い行動で、


すべてを信用できるわけでもない。


時間。


行動。


一貫性。


そこを見る。


これまでの記事で何度もお話ししてきた、


「点ではなく線で見る。」


という考え方です。


【仕事ではベテランほど確認を省略しやすい】

新人。


マニュアルを見る。


チェックする。


先輩へ確認。


ベテラン。


慣れている。


だから、


頭の中でできる。


すると、


確認を省く。


そして、


思い込みによるミス。


起こることがあります。


慣れは、


速さを生みます。


同時に、


確認不足も生みます。


経験があるからこそ、


基本確認を残す。


ここが重要です。


【「これはいつものパターン」が一番危険な時もある】

いつもの案件。


いつもの顧客。


いつもの場所。


いつもの作業。


すると、


注意力が下がります。


しかし、


一つだけ条件が違う。


そこを見落とす。


事故やミスは、


こういうところから起きる場合があります。


「いつもと同じ。」


と思った時ほど、


違うところは何か。


確認する。


経験者に必要な習慣です。


【経営者も成功するほど自分を疑う必要がある】

会社が成長した。


売上が増えた。


自分の判断が当たった。


すると、


経営者の自信が強くなります。


当然です。


しかし、


その成功が、


「自分の判断は正しい。」


へ変わりすぎる。


すると、


社員の意見を聞かない。


悪い数字を軽視。


市場変化を認めない。


撤退できない。


という問題が起きることがあります。


成功後ほど、


自分の判断を確認する仕組みが必要です。


【「反対意見を言う人」を遠ざけない】

自分の考えに、


賛成してくれる人。


気持ちがいい。


一方、


「それは違うのでは。」


と言う人。


面倒に感じる。


しかし、


反対意見には、


自分が見えていない情報が含まれていることがあります。


もちろん、


何でも反対する人の意見を、

すべて採用する必要はありません。


でも、


内容は聞く。


これは重要です。


【組織に「社長へ反対できる人」がいるか】

社長がAと言った。


全員A。


誰も疑問を言わない。


一見、

統率された組織。


しかし、


社長が間違えた時、

誰も止められません。


強い組織には、


敬意を持ちながら、


「この数字を見ると別の可能性があります。」


と言える人が必要です。


そして、


それを聞ける経営者が必要です。


【自分より詳しい人へ任せることも経験】

全部、


自分で判断。


ではありません。


法律なら、

弁護士。


税務なら、

税理士。


技術なら、

その専門家。


自分より詳しい人へ確認する。


長く経験すると、


何でも知っているように思われることがあります。


しかし、


本当に経験がある人は、


自分の専門範囲と、


そうでない範囲を知っています。


【探偵も法的評価まで断定しない】

調査で、


行動を確認する。


証拠を残す。


これは、

探偵の専門です。


しかし、


この証拠で裁判に必ず勝てる。


慰謝料はいくら取れる。


法的に必ずこうなる。


そこは、

法律専門家の領域があります。


探偵として、


実務経験から一般的な情報を伝えることはできます。


しかし、


最終的な法的評価が必要なら、


弁護士へ確認する。


自分の専門外まで、

経験で埋めないことです。


【経験がある人ほど「確認先」を知っている】

全部自分で答える。


ことが、

経験ではありません。


この問題なら、


誰へ確認すればいい。


どの資料を見る。


どのデータを見る。


何を確認すれば判断できる。


それを知っている。


これも、

経験の大きな価値です。


【自分の判断を疑うことと、優柔不断は違う】

何でも疑う。


決められない。


何度もやり直す。


これは、

別問題です。


大切なのは、


必要な確認をする。


そして、


一定の材料がそろったら、


決める。


決めた後、


新しい重要な事実が出たら、

更新する。


これまでの記事でお話ししてきた、


判断。


確認。


修正。


この循環です。


【「確認」と「迷い」を分ける】

自分の判断を疑う。


だから、


永遠に確認する。


ではありません。


例えば、


十分な情報。


複数の確認。


専門家の意見。


条件整理。


そこまでした。


それでも、


100%の確信がない。


人生では、

あります。


そこで必要なのは、


さらに無限に確認することではなく、


判断することです。


疑う力は、


決断しないために使うものではありません。


判断の精度を上げるために使うものです。


【自分の判断を疑う「期限」を持つ】

大きな判断。


検討する。


では、


いつまで。


何を確認したら決める。


条件を決める。


すると、


必要な疑いと、


終わりのない迷いを分けやすくなります。


経験者ほど、


確認ポイントだけでなく、


判断タイミングも決められることが重要です。


【「自分が間違っている可能性」を何%か残す】

100%。


絶対。


必ず。


こういう言葉。


事実が明確な場合を除いて、


慎重に使った方がいいと思います。


この可能性が高い。


現時点ではこう考える。


確認された範囲ではこう。


少し余白を残す。


それは、


逃げではありません。


新しい事実を受け入れる余地です。


【経験が増えるほど自分の判断を疑える人を見極める7つのポイント】

長く信頼できる相手なのかを見る時は、次の7つを意識してみてください。

1.第一印象と確認された事実を分けられるか

経験から感じた違和感を大切にしながらも、それだけで結論を決めない。

2.仮説と事実を明確に区別できるか

「可能性が高い」と「確認された」を混同しない。

3.自分の予想と反対の情報にも目を向けられるか

自分に都合の良い情報だけを集めず、別の可能性を検討できる。

4.「以前もそうだった」を現在の証拠にしないか

過去の経験を材料として使いながら、現在の事実を改めて確認できる。

5.経験の浅い人や自分と違う意見も内容で判断できるか

年数や立場ではなく、その情報に合理性があるかを見ることができる。

6.自分の判断が違うと分かった時に早く修正できるか

経験やプライドを守るために、現在の事実を否定しない。

7.分からないことを「分からない」と言えるか

無理に答えを作らず、何を確認すれば判断できるのかを示せる。


【第200回の節目に、探偵歴23年で感じていること】

このシリーズも、

今回で第200回です。


これまで、


信頼。


判断。


嘘。


行動。


言葉。


過去。


現在。


失敗。


謝罪。


ルール。


経験。


多くのテーマについて書いてきました。


しかし、

根底にある考え方は、


かなり共通しています。


それは、


「決めつける前に、事実を見る。」


ということです。


人は、


感情があります。


経験があります。


期待があります。


恐怖があります。


過去があります。


だから、


完全に客観的になることは難しい。


私自身も同じです。


23年間経験したからといって、


人間であることに変わりはありません。


思い込みます。


予想も外れます。


第一印象もあります。


だからこそ、


経験が増えるほど、


確認する。


記録する。


別の可能性を考える。


必要なら人に聞く。


そして、


違えば修正する。


私は、


この姿勢を大切にしてきました。


【「探偵歴23年」は答えではなく責任】

23年間。


長い経験です。


しかし、


「23年やっているから私が正しい。」


という使い方をしてしまえば、


経験は価値を失うと思っています。


むしろ、


23年間経験してきたからこそ、


簡単に断定しない。


事実と推測を分ける。


確認できないことは、

確認できないと言う。


新しい情報があれば、

判断を変える。


その責任がある。


私は、

そう考えています。


【人を見る力とは、自分を見る力でもある】

人を見る。


相手の嘘。


行動。


違和感。


を見る。


しかし、


本当に必要なのは、


自分自身も見ることです。


自分は、

相手を疑いすぎていないか。


逆に、

信じたい気持ちから問題を軽く見ていないか。


過去の経験へ引っ張られていないか。


感情で判断していないか。


自分の成功体験を守ろうとしていないか。


人を見る力は、


自分の判断癖を見る力でもあります。


【「正しい人」より「修正できる人」を信頼する】

絶対に間違えない人。


私は、

ほとんどいないと思っています。


だから、


人を見る時、


間違わないか。


だけを見るのではなく、


間違った時、どうするか。


を見る。


認める。


謝る。


確認する。


直す。


同じことを繰り返さない。


新しい事実を受け入れる。


私は、


こちらの方が、

長い関係では重要だと思います。


【最後に】

経験が増える。


それは、


大きな力です。


知らなかったことが分かる。


危険を予測できる。


違和感に早く気づける。


失敗を避けやすくなる。


しかし、

探偵として23年間、


多くの現場に立ってきたからこそ、

私は同時にこう思います。


経験がある人ほど、


自分の経験を疑う必要があります。


以前こうだった。


でも、


今回は違うかもしれない。


自分はこう思う。


でも、


事実は違うかもしれない。


この人は怪しい。


でも、


別の理由があるかもしれない。


自分の分析ではA。


でも、


新しい情報が出ればBになるかもしれない。


この「余白」を持つ。


私は、


これが、

経験者に必要な強さだと思っています。


自信を持つ。


でも、


確認する。


経験を使う。


でも、


過去へ固執しない。


自分の判断を信じる。


でも、


事実が違えば変える。


他人の意見を聞く。


でも、


流されるのではなく内容を見る。


そして、


分からないことは、


分からないと言う。


私は、


そういう人こそ、


本当の意味で経験を積んだ人だと思います。


第200回。


この節目で改めて言いたいのは、


探偵の仕事は、


人を疑う仕事ではないということです。


事実を確認する仕事です。


そして、


事実を確認するためには、


対象者だけではなく、


自分自身の思い込みも疑う必要があります。


「私はこう思う。」


より、


「実際にはどうなのか。」


そこへ戻る。


私は、


これからも、


この姿勢を大切にしていきたいと思っています。


【次回予告】

第201回

「探偵は『自分の判断を疑っても、自信まで失わない人』ほど信頼できる理由を知っている」

自分にも、

間違いがあるかもしれない。


そう考えることは大切です。


しかし、


何でも疑い始める。


自分の判断に自信が持てない。


誰かに聞かなければ決められない。


これでは、


今度は判断できなくなります。


本当に必要なのは、


「自分は間違う可能性もある。」


という謙虚さと、


「今ある情報では、私はこう判断する。」


という自信を、

同時に持つことです。


次回からは第201回。


新たな節目として、


自信と謙虚さ。


決断と確認。


経験と柔軟性。


このバランスについて、


さらに深く掘り下げていきます。


探偵歴23年の視点から、


「疑えること」と「決められること」を両立する人が、


なぜ仕事・夫婦・人間関係・人生の重要な場面で長く信頼されるのかについてお話しします。


【Infinity顧問】

探偵歴23年。

現在、ハイクラス総合探偵社Infinity顧問。

23年間の探偵経験をもとに、人間心理や判断力、人を見る力、人生に役立つ考え方を発信しています。


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【ご相談について】

ハイクラス総合探偵社Infinityでは、浮気・不倫調査、人探し、婚前調査、企業調査など、さまざまな調査に対応しています。

「長年一緒にいるため相手の行動は分かっているつもりだが、自分の思い込みだけで判断していないか確認したい」

「浮気・夫婦問題について、怪しいという感覚と実際に確認できている事実を分けて整理したい」

「婚前・企業調査などについて、噂や第一印象ではなく客観的な事実を確認した上で判断したい」

そのような段階でも構いません。

現在のお悩みを丁寧にお伺いし、現時点で確認できている事実・推測や不安として残っていること・確認する意味がある項目を整理したうえで、ご自身が納得して判断するために必要な材料をご案内いたします。

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