探偵が感じる違和感はなぜ当たるのか

こんにちは。

Infinity顧問です。

前回は、「嘘をつく人の特徴」についてお話ししました。

今回は、探偵が現場で感じる「違和感」について書いてみたいと思います。

よく、

「探偵って勘が鋭いですよね」

と言われることがあります。

確かに長年この業界にいると、人よりも細かな変化に気付くことは多くなります。

しかし私は、探偵の違和感は特別な能力ではないと思っています。

むしろ、長年の経験によって積み重なった観察の結果だと考えています。

例えば、普段と同じように見える行動でも、

なぜか気になる。

何かがおかしい気がする。

言葉では説明できない違和感がある。

そう感じることがあります。

新人だった頃の私は、その感覚が全く分かりませんでした。

先輩調査員が、

「なんとなく気になるな」

と言うことがありました。

しかし私は、

「何が気になるのだろう?」

と理解できませんでした。

ところが経験を重ねるうちに、その意味が少しずつ分かるようになったのです。

実際には「なんとなく」ではありません。

本人も意識していないレベルで、多くの情報を見ているのです。

歩く速度。

視線の動き。

会話の間。

服装の変化。

行動パターン。

表情。

仕草。

こうした小さな変化が積み重なり、違和感として表れることがあります。

そして、その違和感の先に何かしらの事実があることも少なくありません。

ただし、ここで重要なのは、

違和感は証拠ではない

ということです。

探偵にとって違和感はあくまでも出発点です。

違和感がある。

だから確認する。

確認した結果、何もなければそれで終わりです。

違和感だけで結論を出してはいけません。

私は23年間この仕事を続けてきましたが、この部分は非常に重要だと感じています。

人は時に、自分の思い込みを事実だと勘違いしてしまいます。

「きっとこうだ」

「絶対にそうに違いない」

そう考えてしまうことがあります。

しかし探偵は違います。

確認できたことだけを事実として扱います。

だからこそ冷静さが必要なのです。

一方で、違和感を軽視しすぎるのも良くありません。

なぜなら違和感は、多くの場合、小さな変化への気付きだからです。

普段と違う行動。

普段と違う言葉。

普段と違う選択。

そうした小さな変化には理由があります。

その理由を確認することが大切なのです。

私はこれまで多くの現場を経験してきました。

その中で感じるのは、違和感とは経験から生まれるものだということです。

特別な能力ではありません。

日々の観察。

日々の経験。

日々の積み重ね。

その結果として見えてくるものなのだと思います。

そしてこれは探偵の仕事だけではありません。

仕事でも、人間関係でも、経営でも同じです。

小さな違和感を大切にする人は、大きな問題を未然に防ぐことができます。

反対に、違和感を見て見ぬふりすると、後になって後悔することもあります。

だから私は今でも、自分が感じた違和感を大切にしています。

ただし、決めつけることはしません。

必ず確認する。

事実を見る。

それが探偵として23年間大切にしてきた姿勢です。

次回は、「人はなぜ嘘をつくのか」についてお話ししたいと思います。

探偵という仕事を通じて見えてきた、人間心理について私なりの考えを書いてみたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Infinity顧問