こんにちは。

Infinity顧問です。

前回は、私がなぜ探偵という仕事を選んだのかについてお話ししました。

今回は、探偵業界に入りたての頃のお話です。

現在、私は探偵業界23年目になります。

しかし、最初から調査が上手かったわけではありません。

当然ですが、誰でも最初は新人です。

今でも覚えているのは、初めて現場へ出た日の緊張感です。

探偵という仕事に憧れや期待を持って業界へ入りましたが、現実は想像していたものとは大きく違いました。

ドラマや映画では、探偵は鮮やかに事件を解決し、華麗に尾行を成功させます。

しかし現実は違います。

まず最初に教えられたのは、尾行の技術でも張り込みの技術でもありませんでした。

「目立つな」

ということでした。

当時の私は、

「対象者を見失わないようにしなければ」

「失敗したらどうしよう」

そんなことばかり考えていました。

しかし先輩調査員から言われたのは、

「対象者を見る前に、自分が見られるな」

という言葉でした。

今振り返ると、本当にその通りだと思います。

探偵の仕事は対象者を追うことではありません。

対象者に気付かれずに事実を確認することです。

どれだけ対象者を発見しても、どれだけ近くにいても、相手に警戒された瞬間に調査の難易度は一気に上がります。

新人時代の私は、とにかく対象者を見失わないことばかり考えていました。

しかしベテラン調査員たちは違いました。

周囲の状況を見る。

人の流れを見る。

車の動きを見る。

逃げ道を考える。

常に一歩先を考えていました。

当時はなぜそこまで周囲を見る必要があるのか理解できませんでした。

ですが経験を重ねるにつれ、その意味が分かるようになりました。

探偵の仕事は視野の広さが重要なのです。

対象者だけを見ている人は失敗します。

周囲全体を見ている人が成功します。

これは探偵の仕事だけではありません。

人生も同じだと思います。

目の前の問題だけに集中すると、大事なことを見落とします。

少し離れた場所から全体を見ることで、新しい発見があることも少なくありません。

新人時代の私は、失敗もたくさん経験しました。

思うように動けないこともありました。

先輩に叱られることもありました。

悔しい思いをしたことも数え切れません。

しかし、その一つひとつの経験が今の私を作っています。

23年経った今でも、新人時代に教わったことは忘れていません。

技術は時代とともに変わります。

機材も進化します。

しかし、探偵として大切な基本は変わりません。

目立たないこと。

冷静であること。

周囲を見ること。

そして思い込みで判断しないこと。

これは今でも私が大切にしている考え方です。

次回は、私が新人時代に経験した「初めての尾行」についてお話ししたいと思います。

今だから笑える失敗談も含めて書いてみようと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Infinity顧問