西口公園へと向かう途中、
東口から西口へと向かう途中、ガード下でサイフを見つけた。
怖くなってた自分、でもそのラッキーっぷりに驚いた。
「そのサイフ、拾うのか?」
すぐ側で座っていたホームレスが、いきなり声を掛けてきた。
『その前に、アンタは拾わないのか?』心の中でそう呟いた。
「なんでオマエは拾わないのかって、思ったんだろ。」
「そう、、、ですね。」
「DAYONE~」
「でもな、なんでオレがサイフ拾わないのかっていうのはさ、
オレはさ、自分のサイフをなくしてさ、そんでさ、今こうなワケよ。」
「、、、そうなんですね。」
「サイフ、なくしたくらいでなんでって思うだろ?」
「そうですね。」
「そのサイフにはさ、オレのさ、大事なものが入ってたワケよ。」
「お金でもクレジットカードでもない、大切なものがさ。」
「返してほしいケド、返ってくるわけないもんでさ。辛いよね~。」
「一体、それってなんなんですか?」
「写真だよ。写真っていうか、お守りだな。」
「それなくして、それでホームレスなんですか?」
「お守りなくしたからな、守ってもらえなくなったんだよ、ハハ。」
「それ、どんな写真なんですか?」
「自分の写ってる写真。」
『意味わかんね~』
「自分がもういない、っていうことなんだよ。」
『葉っぱ喰ってます?』
「ところで、オマエさんは誰なんだい?」
「自分は大学生ですけど、、、」
「名前をきいてるんだ。」
「谷野タケシっていいます。」
「うらやましいね。名前があるなんて。」
「お名前は?」
「ないよ。ないない。」
『ハッ?きいといて何それ?』
「オレの名前は、谷野くんにあげたから。」
「?」
「谷野くん、お守り返してくれないかな?」
「!?」
「オマエ、オレのサイフ持ってるだろう?」
「!!!」
「お守り、返せや。」
そんな事があったら怖いです。
そりゃあ、怖いです。
谷野くんもきっと怖かったはず。
谷野くんはこの後、どうなったのでしょう。コワ過ぎです。
アメリカンエクスプレスは、犯罪以外なら何でもするそうです。
ブラックカードを所有していたら、どんなことでも出来るそうです。
サイフをなくしても、その日のうちに見つけられるみたいです。
限度がないので、これくらいにしときます。
FIN
※この物語は、フィクションです