どうでも良いことかもしれないし、
演技の上達に役立つことでもないのだが…。
インプロヴィゼーション(improvisation)
エチュード(Etude)
アドリブ(ad lib)
これらの違いをご存知だろうか?
どれも台本を使用しない即興的な方法だが、微妙に違うようだ。
僕はずっと、
インプロは即興劇。
エチュードは即興練習。
アドリブは即興で行う繋ぎの行為。
であると考えていた。
或いは、
インプロは最低限の設定もしくは設定なしで行う形式のもの。
エチュードはインプロよりも状況・設定が細かく与えられている形式。
アドリブは台本がある状態で、故意もしくは事故によって即興する形式。
なんて風に考えていた。
音楽でもそのような考え方だし、大まかには間違っていないはずだ。
さて、では何故「考えていた」と過去形なのかというと…
気付いてしまったのだ…
これら3つの違いは…
インプロ→英語
エチュード→フランス語
アドリブ→ラテン語
単に、語源が違うだけ!
日本語にしたら全部「即興」!!
なんと!!!
今まで偉そうに知ったかぶって解説してた自分が恥ずかしいですね…。
もちろん、
「いいや、その3つは語源だけでなく別物だ!」
という意見もあるでしょうね。
争うつもりはありません。
なんか、クッキーとビスケットとサブレーの違いにも共通しますね…。
でも、なんというか、
インプロヴィゼーションは英国の堂々とした王道っぽさを発揮しているというか…
エチュードはフランスの優雅さを発揮しているというか…
アドリブはラテンの楽しさを発揮しているような…
なんだか直感的・音の響き・ニュアンス的にそのようなイメージが湧いてきます。
「インプロやろう」
「エチュードやろう」
「アドリブやろう」
意味は置いておき、何だか印象が違いますね。
もしかしたら、国の文化・民族性から意味・ニュアンスも変化していき、
浸透していったのかもしれません。
どちらにせよ、日本では目的が微妙に異なるだけで
「即興」という言葉しか用意されていません。
ソッキョー。
何だか、スピードと驚きに満ちたニュアンスです。
もしかしたら、各国の演技の質感が現れているのかもしれませんね。
そんなことばかり考えている自分は一体なんなんだろうと思う今日この頃です。
それでは、今日はこのへんで。
生きてまたお会いしましょう!