かぐや姫の物語

という作品は高畑勲監督によるものであり、かぐや姫という存在についてかなり事細かく描かれた作品だと思われる。ここに個人的に気になった場面に触れていく。


老婆に触れることでかぐや姫が赤ちゃんになった。

この描写は面白くて女性は生命の始まりという意味が含まれているように感じる。

かぐや姫自体が感情を増やすごとに成長するので人類の初めての感情は母親に対するものなのだということがここで表されているように思える。


カエルの交尾

決してやましい話ではないのだが、かぐや姫の物語最初の方はかなり多くの生命の始まりを描いている。わざわざ交尾シーンを入れたのにも意味があってかぐや姫の身の回りでは花が急に咲いたりもしていて、おそらくだがかぐや姫がもつ賢者の石に相当するものが起こす現象の一つだと考えられる。


かぐや姫のみが知っている歌の続き

この歌はのちに月にいる時に前に地球にいた人が歌ってたことが判明するがその歌詞が


まわれ めぐれ めぐれよ 遥かなときよ
めぐって 心を 呼びかえせ
めぐって 心を 呼びかえせ
鳥 虫 けもの 草 木 花
人の情けを はぐくみて
まつとしきかば 今かへりこむ

つまり地球に対する大ファンのアピールソングであり、この人が住む月には現在心がなく、美しさがないではないか、時間になれば地球に帰りたいという曲になっている。

つまり地球は穢らわしい場所と月の人に定義されているがその主な原因が月と地球の違いにあるとすれば感情なのである。

月の人が失くしたもの。

月の人はなぜ感情を穢らわしく思い消し去ったのか。月の人は死が怖かったのではないかと考える。怖がることは人を野蛮にしてしまう。いなくなることへの恐怖心が戦争を起こす。なのであれば感情をなくすことによって争いのない世界をつくる。これが月の民による死への回答なのではないかと考察する。よって月の羽衣をかぐや姫がつけた時にかぐや姫は感情を消した。悲しみを。

月の民がもつ賢者の石。これが月の技術が持つ不老不死の薬な訳だけれども。原作ではその薬をもらった帝は富士山で焼くことによって不死山となったわけだが、これが賢者の石といえる理由があるのだ。

なぜ空を飛んだかぐや姫。

前回の記事でも紹介したが多くの作品にでてくる賢者の石は太陽の王子ホルスの大冒険を初め、ラピュタ、ゼルダの伝説、進撃の巨人など、飛行能力を持っている。ここにのっとると後半なぜか飛行能力を得たかぐや姫は飛び捨丸にいちゃんとともに空を飛んでいるシーンがからということから飛行石を持っているのでは?と思えてくる。かぐや姫が犯した罪は地球に憧れたことではなく不老不死の薬を使ったことなのではないだろうか。

そう、不老不死の薬を使うということは恐怖心を持っていることになり、地球に送られることを知っていたからかぐや姫は地球にこられたのではないだろうか。あの身分でも。

かぐや姫の身分

この作品では一切語られないのだが、かぐや姫の身分がとても上なのではとおもう。

最後天人たちに連れて行かれるシーンでは明らかにかぐや姫だけ顔つきが違うのである。これは天人たちが感情ない生き物だから同じに見えるように作られたのかもしれないが、感情を無くしたかぐや姫もしっかりかぐや姫の顔なのである。さらに渡された王冠には16菊花紋がついており、ましては仏様の隣に座っているのである。

月の人が地球に送った後も召物や金を送ってた理由は実はかぐや姫が本当に身分が高くて送らざるを得なかったということなのだと思えば納得できる。


以上、面白いなと思った部分でした。