88年秋「最近ゲームがつまらない、ハマらない、それはハードに限界があったからだ」と、いとうせいこう氏が力説するインパクトのあるCMが流された。
セガの新ハード「メガドライブ」の登場である。
黒いボディに金の文字で「16-BIT」CPUと高性能を激しく主張している外観。
アーケードゲームに匹敵するグラフィック、ギラギラしたFM音源の音色。
ファミコンと違う、アメリカ的な尖り具合が何ともかっこよかった。
僕はファミコンファンだが、当時愛読していた「Beep!」誌の異常なセガ推しの影響もあって結構なセガファンでもあった。
この頃のゲーム機に求められていた事は、いかにアーケードのゲームを家庭で再現するかであり、セガはアーケードゲームメーカーでもあるので自社の人気タイトルが続々と移植される強みがあった。
実際は多少のスケールダウンを感じるものの、再現度に関してはファミコンとは比べ物にならない程で、僕は結局メガドライブを購入するには至らなかったけど、友人宅で大いに楽しませてもらった。
そして2019年秋、昨今の旧ハード復刻のブームに乗ってついに「メガドライブミニ」が発売された。
ソフトのラインナップに関しては、版権の絡みで国内発売の叶わなかった「テトリス」や、新作として今回収録された「ダライアス」を含む全42タイトル。
「アフターバーナーⅡ」と「ストライダー飛竜」も入れて欲しかったけど、概ね満足なラインナップ。
プレイするひとつひとつのゲームに懐かしさと、80年代の熱を感じ胸が熱くなる。
妻は「アドバンスド大戦略」が入ってたら最高だったとコメント。相変わらず渋すぎる。