e-statのAPIでエンゲル係数を取得する | プログラミングと政治経済

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政治経済は積極財政派のお話です。



e-statのAPI



e-statにはAPIが公開されている。
このAPIを活用することで、自動的に最新の統計情報を取得することができる。
「自動的に最新の」というところがポイントで、一発取得してグラフを作って終わりならAPIを使うのは逆にめんどくさそうだ。
ある程度自動化する見込みがあるならやってみる価値があるだろう。


利用方法




e-statを利用したことがある人は目にしたことがあるかもしれない「APIボタン」。
これを押すとURLが表示される。

http://api.e-stat.go.jp/rest/3.0/app/json/getStatsData?cdTab=01&cdCat01=263&cdCat02=02&cdArea=00000&appId=&lang=J&statsDataId=0002070005&metaGetFlg=Y&cntGetFlg=N&explanationGetFlg=Y&annotationGetFlg=Y&sectionHeaderFlg=1&replaceSpChars=0

上記URLにアクセスすると統計情報が返ってくる仕組み。
基本はWebページで欲しい情報を探して、そのページからAPIのURLを取得して調整していく流れになると思われる。
※appIdのところに個別にIDを取得して設定してからアクセスしないといけない。
※詳細はe-statのページを参照のこと。


取得できる形式



XML形式、JSON形式、JSONP形式、CSV形式で取得できる。
マニュアルに全て載っているので詳細はそちらで

このブログではJSONで取得する。
ちなみにPythonを使って自動化している。
GoogleのColaboratryを利用しているので環境構築も必要ない。
グラフの作成から出力まで可能。
ただし、グラフの見た目にこだわる場合は別途調整したほうがよい。
今回出力したグラフもエクセルでタイトルをつけたりしている。


今回試しに作成したのがエンゲル係数のグラフ



今回出力したのがエンゲル係数のグラフ。
エンゲル係数を取得してグラフ化しただけなので正直なところAPIを利用した旨味はあまりなかったかもしれない。
あるとすれば、来年新たにグラフを作成することがあればボタン一発で最新化できることくらい。
あとは、政府の統計でよくある「ある時点を境にデータが別れている」件への対処をプログラムでできたこと。
二つの配列をくっつけるだけなので、これはプログラムならすぐにできる。
※CSVを手で取得してもくっつけるくらいはすぐにできるが


エンゲル係数




今回グラフ化したのは年収五分位の1と5、つまり低所得者層と高所得者層をグラフ化した。
見てみると、エンゲル係数が下がっているときは既に数値が低い高所得者層では変化の幅が小さい。
逆に低所得者層では変化の幅が大きい。
そして、2014年の消費税8%以降のエンゲル係数お上がり幅が低所得者も高所得者も同様に大きい。
変化の幅も同じくらいだ。
意外と消費税のダメージは同じように受けているのかもしれない。


次に見るグラフ



消費税8%以降の変化幅が同じだったが、変化の内容は同じだったのかを見ていきたい。
つまり、エンゲル係数の分母と分子である、消費支出と食費を比較していきたい。