もう直ぐこの平和な国に今年も8月15日がやってくる


今から63年前、400万人もの尊い命が戦火に消えて


この国は敗戦国となった。


冷静に考えて通常兵器を使った戦いでは圧倒的な


物量の米軍に精神論と竹槍で敵う筈はなかった。



南の島々に陣を張った部隊は硫黄島のように


米軍が日本本土を爆撃する拠点になる島では


激しい戦闘となったものの大概の部隊は空、海共に


補給路を断たれ、疫病と飢えで1発の弾も撃たずに


敗走に次ぐ敗走で死んでしまった兵隊達が沢山いたと聞く・・・


故郷を思い父母を思い死んでいった彼らの無念さを


思うと今更に胸が痛い。



広島、長崎と次々に核爆弾を落とされ流石に軍部も


負けを認めざる負えない状況になり、昭和天皇に判断を


仰ぎ玉音放送となるのですが、この時日本軍もドイツから


原料を頼み密かに核兵器を開発していたのでした。


もし、日本軍が1年早く開発に成功していたら時代は


大きく変わっていたでしょう。


でも、私は思いますあの戦争は負けて良かったと・・・


人類初の核兵器を使用した国にならずに済んだと。





昨日の東欧のグルジアとロシアの本格的な戦闘や


アラブとイスラエル対立、そして混迷するアフリカ大陸。


戦争と言う過ちを有史以来幾度なく繰り返しても


勝った者が恩恵にあり付けると言う理論が


人を愚かな生き物にしてしまうのではないでしょうか?


命は限りがあるからこそ大事に大切に繋いで行かなければ


ならないのです。


それは人種や差別を超え人間として生きる者達すべてに


同等に与えられた権利であり、武力や弾圧によって


脅かされてはならないですし、脅かしてもいけないのです。



戦後63年、戦争の記憶が益々薄らいで行きますが


人が人を殺すことの馬鹿げた行為を正当化されないように


人の心の奥に住む悪魔を呼び起こさぬように


次世代を担う子供達に平和の素晴らしさ、大切さを伝えて


行くことが大人の使命ではないでしょうか。