Rumania Montevideo /『Rumaniamania』 | ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

音楽は『目に見えないインテリア』。
音楽は『耳から入れる薬」。
音楽マイスター「おと虫」の、音楽処方箋。
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エリザベス女王が亡くなった次の日、海を越えた日本は満月の十五夜。

 

秋めいたことが原因しているのか、家の中に小虫が飛び回ってる。

目障りだ。

 

折角の月見が邪魔されている気がする。

 

昼間に買ってきた月見団子を一人頬張りながら、明るく輝く月を眺める。

一人になって滅多に上がらなくなった屋根裏部屋の窓を開け月を眺めている。

 

家の前の墓地に建つ墓石達に月明かりが反射している。

 

久しぶりに空を見上げた。

 

使い古された言葉、「空が広く感じる」が頭をよぎる。

 

団子を食い終わり階下に降り、ペットボトルのお茶を飲みながら、煙草を吸う。

 

何口か煙を吐き出し、無造作に灰皿でもみ消す。

 

書斎に行き執筆をすることにした。その前にCD棚から一枚抜き取り音楽を聴こう。

抜き出した一枚のCDはこれだった。

 

ルーマニア・モンテビデオが1999年にリリースしたファーストアルバム『ルーマニアマニア』。

 

ルーマニア・モンテビデオは、1998年に三好真美・誠の姉弟が中心になって結成されたオルタナティブロックバンドだ。

 

特にこのバンドに思い入れはないが、「変な名前だな」と当時感じた。

サウンドはアコースティックとエレクトリックを上手く使い分けてたり、ミックスさせてたり。

起用さが裏目に出て個性が消えてしまっているなと相変わらず思う。

そんな演奏に反して、Vo.の三好真美のお世辞にも上手とは言えない歌声は嫌いじゃない。

 

今聴くとさすがに古臭さを感じる。それは、レコーディングのレベルが低いのが原因なのかもしれない。

 

自分の悪癖は、洋楽でも邦楽でも歌詞を深く聴かず、一つの『音』としてしか聴かないことだ。

 

特に邦楽は日本人なので意味が理解しやすい。が、滅多に歌詞を読み取ろうとしない。

 

ルーマニア・モンテビデオも歌詞を深掘りしたことが無い。というより、入ってこない。

 

サウンドだけで充分満足できるのだ。

 

この悪癖は昔から音楽を流しながら寝たり、勉強したり、執筆したりするからだと思う。

曲に意味が付くと邪魔になるのだ。

 

そんなことはどうでもいい。

 

ルーマニア・モンテビデオの『ルーマニアマニア』だ。

 

こじゃれた音の使い方をしているので耳障りはいい。しかし、さっきも言ったが歌が下手だ。そのアンバランスをどう捉えるかだ。

このアルバムに入っているファーストシングル『Still For Your Love』は、スマッシュヒットした彼女らの代表曲だ。

アニメのエンディングテーマに使われ、オリコンで9位までいった曲だ。しかし、この曲より1曲目の『Lifevideo』のほうがかっこいい。イントロ的なインストゥルメンタルだからかもしれない。

 

あ、このバンドはドラムがいい。

 

懐かしい一枚を聴いた。

 

 

 

 

 

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