随分久しぶりの更新になってしまった。
台風の到来とともに9月がやってきた。
奇妙な動きを見せた巨大な台風11号。我が家の近くに最接近した時は風はそこそこだったが、雨はほとんど降らず大した被害もなかった。
通過してからは朝晩は、過ごしやすい秋を感じさせる気候になった。日中も湿気がなくなって間違いなく秋が迫ってきている。
ニュースでは旧統一教会と政治の関係、安倍元首相の国葬などきな臭いトピックで辟易する。
体調もいまいちだったので、書斎に入らず寝室で音楽を聴きながら読書をほとんどしていた。
久々に書斎に入って久しぶりにライブラリーのCDを引っ張り出して聴いている。そんな一枚はコレだ。
ジャパニーズ・レゲエアーティストのルードボーイ・フェイスが2007年にリリースした4thアルバム『Rudies』。
サブタイトルに『The Original Raggamuffin』とあるように彼の持ち味であるラガマフィン・グルーヴ満載な一枚だ。
1997年のデビューから和製ラガを追求しつづけている彼だが、その姿勢はあくまでも現場主義。
2006年には自身のレーベル”MAGNUM RECORDS”を設立し、精力的に活動している。
本作を聴いていると今年の夏を振り返るような気がする。それを象徴するのが3曲目の『Hot Number』。
硬派で前向きなリリックが特徴なルードボーイ・フェイス。それは、侍を感じさせるような風情を感じさせることもある。
攻撃的な曲からラヴァーズ・ロックまでとにかく幅が広い。
それは、先に述べたように彼が”現場主義”で刀を研いできたように身につけたものだ。
情緒的なリリックにはまさに風情さえも感じさせる。本作でそれを如実に表しているのが6曲目『Rain』だ。
このアルバムは、全曲ジャマイカでジャマイカ人の手でトラックダウンしている。
なので、ベースラインに丸みがある。それは、レゲエの肝だ。
まさにジャマイカン・グルーヴを堪能できる。
このアルバムで1曲だけ選出するなら8曲目の『Magnum Baby』だろう。
スウィートなラブソングだ。
しかし、決して甘々じゃないのがいい。
レゲエが好きな人に聴いてほしいジャパニーズ・レゲエの一枚だ。
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