ムーンライダース /『Modern Music』 | ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

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朝は寒い。

寒いのだ、朝は。

 

6月の朝ってこんなに寒かっただろうか。

犬の散歩に出かけたが、Tシャツ1枚で出かけたのは失敗だった。オマケに短パンにビーチサンダルだ。

 

まるで海水浴だ。

 

MA-1着て丁度いいくらいだと思う。

衣替えでしまってないのがMA-1だけだったのだ。

 

フライトジャケットはこういう時力を発揮する。

 

インナー次第で真夏以外は着れる。

問題は丈が短い事だ。

インナーの着こなしを間違えるとだらしなく見える。パンツも重要だ足が短い人がMA-1とダボッとしたパンツを履くとこれまただらしなく見える。

匙加減が難しい。

 

何の話だ。

 

犬の散歩ではなかったか。

犬の散歩にいちいちオシャレを気にしなくていいのではないか。

兎に角寒いのだ。

 

問題は海水浴みたいな格好が問題なのだ。

そんなこと言ったって、実際に外に出てみないと解らないではないか。

梅雨寒では無いのか。梅雨入りは発表されていないが恐らく梅雨だ。

 

帰ってきてホットコーヒーを淹れて、書斎に行く。書斎も少しひんやりとするが、これくらいなら我慢できる。

そして、オーディオに入れた一枚がこれだ。

 

ムーンライダースが1979年にリリースした5thアルバム『Modern Music』だ。

 

ムーンライダースの礎になっているのは、『はちみつぱい』のメンバーだった鈴木慶一、岡田徹、武川雅寛、かしぶち哲郎、椎名和夫、そこに鈴木慶一の弟、鈴木博文で構成されたロックバンドで、1975年に結成された。

 

彼らは『はちみつぱい』で成し遂げられなかった「音楽で食べていく」ことを優先させるため、まずアグネス・チャンのバックバンドを務めることで、バンドの経済的基盤を確立させた。

今考えると、アグネス・チャンとムーンライダースの組み合わせが意外だ。

 

本作はDivoを彷彿させる、ニューウェイヴミュージックに変化している。その推移は細野晴臣がYMOを作り上げていった感じに近い。

 

ルイ・マル監督の映画『鬼火』にインスパイアされたという、かしぶち哲郎作の『バック―シート』ならびに鈴木慶一作の『鬼火』などにより、全体的に厭世的なムードを醸し出している。

ニューウェイヴミュージックの特徴であるテクノ・ポップ的なアプローチで仕上がっている。

 

70年代のアングラな雰囲気が消滅しかけて80年代のサブカルチャーへの転換期という観点から見ても大事な作品だ。

 

 

 

 

 

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