めんたんぴん /『Men Tan Pin』 | ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

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小雨が降っているおかげで、気温が心地よい。

そろそろ、梅雨に入るのではないだろうか。

カエルの鳴き声もあちらこちらで聞こえてくるようになった。

このしとしと降る雨とカエルの鳴き声、嫌いじゃない。

 

まさに晴耕雨読だ。

 

本を読むとき同時に数冊読む悪癖があるのだが、周りから「ゴチャゴチャにならないのか」と言われるが、これが不思議とならないのだ。

 

現在進行形で読んでいる著作物を列挙すると、

・金平茂紀『『筑紫哲也NEWS23』とその時代』

・植草甚一『モダン・ジャズの発展』

・スティーヴン・R・コヴィー『完訳 七つの習慣』

・北 康利『白洲次郎:占領を背負った男』

・伊坂幸太郎『グラスホッパー』といった次第だ。

ジャンルが被っていないのも読める理由だろう。

 

さらに、一緒に音楽も聴いている。

 

音楽がなってないと、読んでいても字面だけを追ってしまって、内容が入ってこない。

老眼で小さい字が読みづらくなったが、この悪癖は治ることはないだろう。

 

そんな今日の読書の相方はこの一枚だ。

 

めんたんぴんが1975年にリリースした、ファーストアルバム『Men Tan Pin』だ。

 

めんたんぴんは、1970年代の中頃から石川県小松市を拠点にジャパニーズ・ロック・シーンで活躍したバンドだ。

 

72年に佐々木忠平、池田洋一郎、石崎三郎、沖村公平の4人で活動を開始。

73年に飛田一男が加入する。

 

屈指のライヴ・バンドに数えられるようになった彼らは75年、ファースト・アルバム『MEN TAN PIN』発表。

 

1981年に解散するが、98年、難波正司、内田勘太郎、つのだ☆ひろを加え21年ぶりの新作『GO TO ARCADIA』を発表。

 

本作はアメリカ西海岸及び南部のロックに影響を受けたような音だ。その中でもグレイトフル・デッドの影響が強いような気がする。

 

この一枚を聴いてまず浮かぶのが『野暮ったいロック』という印象だ。

これはいい意味である。

 

一聴するとシンプルで牧歌的とでも言えるようなサウンドだが、よく聴くと色々なサウンドが取り入れられている。

今のバンドにはないストレートなロックだ。70年代の空気感が閉じ込められている。

80年代ではこの野暮ったさはマイナスだっただろうが、70年代だから70年代という時代背景があぶりだされている。

70年代自体が『野暮ったい』空気感をまとっていたのだ。これは、日本だけに限ったことではない。世界中、新しい風を着こなし始めた野暮ったさがあったのだ。グルーヴがあったのだ。

 

 

 

 

わたしは麻雀をやらないのでよくわからないが、バンド名は麻雀のヤクからきているらしい。