連日報じられているトピック、所謂ワイドショーネタですが、基本殆どの人にはどうでもいいネタなんですね。
『報道』と『ワイドショー』の違いがここにあると思うのですが、『ワイドショー』のトピックは火事にたむろする野次馬のような効果で視聴者を釣るわけです。
そう考えると、ここ何年もの間、『報道』番組は死に体化していると感じます。
庶民の人に重要なニュースを深堀して多くの人に知ってもらい、議論する事の重要さというものがほぼ無いと言っていいのではないかと思います。
そのボーダーラインが曖昧になったことで偏向報道やフェイクニュースが溢れかえる世の中になってしまった。
『ファスト』に力点を置いていることがこの様な事を産んでいる気がするんですね。
腰を据えて、ネタの裏取りをしない。
これは、非常に危険なこと。
殆どのニュース番組がワイドショー化している今日において、視聴者側のタスクを見抜く力が重要な時代だなとつくづく感じます。
と、朝から難しいことを考えてしまったので、初夏にふさわしい一枚を聴いています。
日本のレゲエ・バンド、ホーム・グロウンが2002年にリリースしたデビューアルバム『ホーム・グロウン』。
1990年初頭に活動を開始し、様々なアーティストのライブ、レコーディングに参加してきた。
そのキャリアを裏付けるように本作でも多くのアーティストがフューチャリングしている。
ほんの一部を紹介するとKeyco、KREVA、三木道山、ムーミン、Papa-B、プシン、Ryo the Skywalkerといった面々だ。
本格的なレゲエを展開し、日本語リリックが気持ちよくはまる。
リリックもオーディエンスを鼓舞するようなものが多くメッセージ性というより、「今この時を楽しくやろうぜ」的なものが多い。
ピースフルだ。
様々な暗いニュースが支配するテレビの世界より、こういうグルーヴに身をゆだねている方がどれだけ健康的だろうか。
こういうハピネスでピースフルなグルーヴには、戦争は似合わないし、バッドニュースは似合わない。
日常にこういう音楽を聴く時間をもつことは凄く贅沢なことだ。
世界中の多くの人にこういうヴァイブスが届きますように。