随分ご無沙汰になってしまった。
恐らく、1年2ヶ月ぶりくらいだ。
桜の開花宣言も出て、私の住む町でも8分咲きといったところだろうか。
春風が心地よく書斎を抜けていく。
そんな今日聴いているのがこれだ。
心地よいボッサテクノが、この頃のテイ・トーワの主流だった。
捨て曲のない1枚だが、その中でも秀逸なのが、ア・トライブ・コールド・クエストが『Find A Way』でサンプリングで使用している『Technova』だ。
テイ・トーワの繊細な音使いが何とも心地よく聴く者にとって、その場がラグジュアリーなラウンジに豹変する。
暮らしの中に、心地よい音楽を取り入れることはさほど難しいことではないはずだ。
むしろ、『音楽』を聴くという心のゆとりを持つことが大事なのではないか。
今はアップル・ミュージックやスポティファイなどのストリーミングサービスで簡単に音楽を聴くことができるが、それでもレコードやCDで『物体としての音楽』は、一味違うものだ。ターンテーブルに置き盤に針を落とす所作、CDプレイヤーにケースから出したCDを入れる所作が「よし、音楽を聴くぞ!」という意気込みになって現れる。
話が脱線してしまったが、このアルバム、我が家に2枚ある。1枚は純粋に『Future Listening!』のみの1枚もののやつ。もう1枚は2枚組で、2枚目が『Future Recall 3』というリミックス版がついているもので、テイ・トーワの懐の深さをより感じられるものになっている。
戦争やらいまだに終息しないコロナ禍の社会で、テレビを見ると暗いニュースばかりだ。
でも、その空気に引っ張られてはいけない。
だからこそこういう時こそ今回紹介した1枚のような作品を聴いて肩の力を抜いて愉悦に浸ることが大事だとおもう。