どうも、おと虫です。
我が家のライブラリーから一枚を抜き出して、紹介するプログラム「ongaku,キョウノイチマイ」。
本日ご紹介するのはコチラ。
キャノンボール・アダレイの「サムシング・エルス」です。
言わずと知れたジャズ史に残る最も人気を博す名盤です。
なぜ、そこまで根強い人気を誇るジャズ・アルバムとして魅力を発し続けるのか、それは何といっても1曲目の「枯葉」の名演によるところが大きいです。
そして、実質的にはマイルスがリーダーとして主導権を握るこのアルバムにおいて、ひときわそのリーダーシップが光り輝いているのもまたこの「枯葉」です。
マイルスはこの「枯葉」の演奏上のアイデアをピアニスト、アーマッド・ジャマルのプレイから得たといわれています。たしかに、これ以前にもマイルスは「アーマッド・ブルース」「ニュー・ルンバ」といったジャマルのオリジナルを含めて彼のレパートリーから多くの曲を取り上げており、ジャマルは50年代、マイルスの知恵袋だったといっても過言ではないのではないでしょうか。
実際、50年代後半にマイルスが自分のインスピレーションはすべてシカゴのピアニスト、アーマッド・ジャマルから得ていると語っています。
この「枯葉」もそうした背景から生まれた大傑作であります。
パーカーやコルトレーンとのコラボレーションによって自分のペットをいかに際立たせるかに精通しているマイルスの『音と音との間』を生かした寡黙な語り口は、この「枯葉」においてもキャノンボールのアルトが流麗に、そして饒舌に歌えば歌うほど冷たい輝きを増していきます。そしてわずかに憂いをおびたハンク・ジョーンズのピアノがそんな美しいマイルスのミュートに美しい彩りをそえています。
一家に一枚はあってもおかしくない名盤でした。
実際の楽曲を聴きたい方は、音楽ストリーミングサービスSpotifyのリンクを下に貼っておくのでそちらからお楽しみください。
https://open.spotify.com/album/3Wu0chxAm4GxSeRnIIf2Om?si=6TnnpawATZWDML2Gh_bbkA
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