ニュースでは盛んに嵐の二宮君の結婚が騒がれていますが、その一方でここ数日の話題は「桜を見る会」ではないでしょうか。
最近はほとんどテレビを見ない生活を送っているので、具体的なことはよくわかりませんが(と、言ってもニュースを見ていたとしてもしっかり伝えるニュースがあるとは思えませんが)、このトピックスを聴いて一番初めに気になったのが、「はたして来ている人間の内、どれくらいの人が真剣に桜をみているのだろうか」ということでした。
この「桜を見る会」がいつから行われているのかが気になって少し調べたのですが、1952年吉田内閣の時なんですね。吉田茂と言えば、側近としてプリンシパル、白洲次郎がいるわけですが、美意識の高い白洲が吉田にこれを提言したかどうかはわかりませんが。
そして、「この桜を見る会」の元になったものがあるんですね。
1881年(明治14年)に吹上御所で行われた「観桜御宴(かんおうごえん)」をきっかけに1883年から1938年迄皇室主催で行われていたそうです。
この「観桜御宴」を復活させる型で1952年、吉田内閣が始めたのが踏襲されて行っているわけですね。
その会に招待する基準というのがあるのですが、「各界に於いて、功績、功労のあった方々を招き日頃の労苦を慰労する為」とあり、主に、皇族、各国大使、衆参議長大臣、副大臣、都道府県知事等々、政(まつり)事に従事されている人が参加者の約半分近くで、
その他各界の代表者が約一万人が招待されているとのこと。そこで、宴席が用意され、飲食が振る舞われるわけですが、その費用は主催者である内閣総理大臣のポケットマネーではなく、税金から支払われています。
招待参加者は安倍さんが首相になった年の2013年から増加率が急激に上がっており、前年から比べると2000人増加しています。
そして、2019年度は18200人が出席されています。2012年の出席者が1万人なんですね。大体今までの出席者の数をみると8000人~1万人なんですよね。しかし、安倍さんになってから10000人増えてるんですよ。
それだけ「功績」「功労」した人がこの6年間で増加したのでしょうか?
参加者の比率で山口県人率が高かったという噂も出ています。もしそうならば、税金の私物化の可能性もありますし、公職選挙法のからみも問題として上がってくるのではないでしょうか。中には招待状の売買もあったと聞きます。
何度も言いますが、この「桜を見る会」で使われている経費は税金です。
しかし、私が知りたいのはそんなことではないのです。
参加した人のどれくらいの人が、「満開の美しい桜を眺め愛でたのか」ということです。
日本人の持つ美的文化の名を語って、人間の卑しい私利私欲の蠢(うごめ)く様を、美しく咲く時間の短い桜の花はどう見たのか。
その桜の気持ちを是非聞きたいとこのニュースをみて感じました。