1971年に発売されたベスト盤(レアトラック集?)に収録のヴァージョン…がこれ、とある
実際に吹き込まれたのは1967年だった、とあるな
これ、かなりのアーティストにカヴァーされてるんだけど、1番有名なのが…
ザ・バンド
♪アイ・シャル・ビー・リリースト
ボブ・ディランの弟分⁇ いや、盟友たる泥臭さ爆発のトラディショナル系ロックの雄、ザ・バンドの歴史的名盤「ミュージック・フロム・ビック・ピンク」に納められたカヴァーヴァージョンでしょうなぁ
この、線の細い、繊細すぎる歌声はピアノ担当のリチャード・マニュエルによるもの
泣けるんだわ
このね、リチャード・マニュエルなんだけど、ザ・バンド解散後に首を吊って自死してしまうんだけどね
この ♪アイ・シャル・ビー・リリースト を聴くとさ、その孤独や苦悶の妄想に取り憑かれて息ができなくなるくらい切なくなるのよ
さて
リチャード・マニュエルの話になると脱線しちゃうから話を戻す
っていうわけで、僕はオリジナルのボブ・ディランのヴァージョンより先に、ザ・バンドによる名カヴァーから入ったわけ
そういう方、多いと思う
だって、ボブ・ディランのオリジナルアルバムに入ってなかったよな
当時…っていうか、僕が学生だった80年代後半⁇ 探してもついぞ見つからない
でも、聴いてみたくて聴いてみたくて堪らんかった記憶あります
で、ある時、当時のバンド仲間のお兄さんがまた弩級のロック好きで、このオリジナルを聴かせてくれたのよ
衝撃的でしたわ
「は⁇」
ザ・バンド によって練りに練り上げられた切ないイメージと打って変わって…
なんじゃ⁈
ド・カントリー調じゃんかよ‼︎
…と、拍子抜けした覚えあるんですわ
あははは (^^;;
僕はより切ない感じの、ザ・バンド以上に切ない感じのオリジナルを期待していたわけ
けどさ
長い時を経て、今はこのボブ・ディランによる、まさに、「弾き語り」による歌と演奏を心地よく感じられるようになったかなぁ〜⁇
と、最近、しみじみと唸るわけ
いいよね
♪わたしには見える
♪西から東に
♪解放の光が昇ってくるのが見える
政治的とも宗教的とも聴こえるし、その「心の自由」を扱っているようにも聴こえる
すごいよね
前にも書いたけど、ボブ・ディランの楽曲ってさ
本人が歌っているのを聴くとメロディが潰れてるっていうか、ちょっとブコツな印象強いんだけども…(個人の主観かな)
誰かのカヴァーヴァージョンを聴くとさ
「あれ⁇ こんなに美しいメロディだったの⁈」
と度肝を抜かれること多いなぁ
そのギャップが最高なんだよね
で、再びボブ・ディランのオリジナルに戻ってじっくり聴き直すと、その地味にして奥行きのある「隠れていた美しさ」にようやく到達できる…っていいますか
こういう感覚って、よそではあんまりないかなぁ
オリジナルとカヴァーの違いを感じるっていう単純な楽しさに留まらないわけ
「探究と発見」
の、この、やっとこさ辿り着けた味わいこそ、まさに、垂涎ものなんよなぁ
この、スペシャル感…たるや、最高‼︎
…っていうわけで、最後に最高の「合体名場面」を貼りまする
ザ・バンド の解散コンサート、スコセッシ監督によるロック映画の金字塔にもなった「ラスト・ワルツ」のハイライト場面な
全員集合…による
奇蹟の名曲 ♪アイ・シャル・ビー・リリースト であります
泣けるなぁ
いやいやいや
なんちゅう名曲なんだろぅ
これもまた、神棚奉納なる一曲でありまする
最後に
ボブ・ディランとザ・ホークス(後のザ・バンド)による「ベースメント・テープス」のアウトトラック版見つけたから貼るな
これは オリジナルの弾き語りとザ・バンドによるカヴァーヴァージョンの中間にあるイメージかなぁ
ちょいと僕は専門家でも研究者でもないから正確な情報(言い方、書き方)から脱線した部分あるかと思いますがそこはご容赦な
ただ
これだけは言える
ロック史上最高の一曲だ、と
ジョン・レノンの ♪イマジン に肉薄できる域まであるのは、この曲かも知れないなぁ
御愛読感謝