1980年公開のアメリカ映画にして、インディペンデント映画の父とも評されるジョン・カサヴェテス監督が放った稀なるメジャー映画にして、最大のヒット作
僕が1番好きな映画監督はジョン・カサヴェテスだというのは散々書いてきてます
以下はYahoo映画のあらすじな
>マフィアの重大な秘密を売ろうとして惨殺された一家から男の子フィルを助けた中年女グロリア。しかし問題の秘密はフィルが持ち出していたことを知ったマフィアは少年をかくまったグロリアをも狙い始める。子供嫌いなグロリアは生意気なフィルを見捨てようとするが、次第に母性本能が芽生え必死になってニューヨークを逃げまわるが……。リュック・ベッソン監督作「レオン」の原形とも思えるハード・ボイルド映画。
これね
なんというか、人間の愛情と精神世界を大胆に描こうとするあまり、時に難解に陥ってしまうカサヴェテス監督なんですが…
ディス・イズ・ムービー・エンタテインメントっ‼︎
と、思わず両手を叩きたくなる名作だなぁ
即興を尊ぶジョン・カサヴェテスとその奥様にして最大の理解者である演技派女優のジーナ・ローランズのコンビネーションが最高にスパークしちゃってますなぁ
ぶっ放します‼︎
カッコイイんだよ、とにかく
日本の時代劇「子連れ狼」を観てインスパイアされた…という「グロリア」ですが、映画史上もっともカッコいいオバさん像のひとつだと僕は思います
んで、なりゆきで一緒にギャングから逃げなくならなくちゃならなくなった坊やとの掛け合いがまたなんともニヤけちゃうのよ
難しさはゼロよ
ただ、エンジョイすればよろしい
これ、音楽は巨匠ビル・コンティなんだけど、ガットギターから始まってストリングスがぶわぁっと押し寄せてきてたまらんのよ
YouTubeでみつけて感動しちゃいました
ええのう
でも、逆にこのエンタテインメント作品がカサヴェテスにとっては「異端作品」というのがまたたまらない
苦しみながら「愛の探求」という十字架を自らに課したカサヴェテスにとって、1番力の抜けた作品がもっとも理解され、受け入れられ、そして、大ヒットしてしまう…という摩訶不思議
(^_^;)
だけど
そこがまたカサヴェテスよ
で
この「グロリア」の大ヒットで稼いだお金を自身のインディペンデント映画に惜しみなく注ぎ込む…という「全身映画監督」という火の玉のような生き様よ
壮絶にして、とんでもなく熱いよなぁ
やっぱり、1番好きだなぁ
御愛読感謝