これ、僕の大好きなジョン・カサベテスの映画なんですが、DVD持ってます
何度も観てます
奇妙な小劇場のオーナーがギャンブルで大負けして負債を背負い、その代償として劇場を守るためにある中国人の殺害を請け負う…というストーリー
なんか、こう書くとかなりダメな男の話だなぁ
(^ ^)
ただ、この作品の魅力は場末の舞台の出し物にある
何というか、悪趣味というか、マニアックというか、奇妙というか…
ただ、沁みいる…
ぶっちゃけ、アクション映画としてはかなり稚拙な部類に入ると思います
でも、ジョン・カサベテスはアクション映画監督ではない
愛…の哲学者、であり、愛…の探求者、なのであります
この映画における、ジョン・カサベテスによる愛の流儀とは、舞台と演劇へと向けられ、その先には「生きる意味」としての原動力たる「愛」の全う…がある、と思います
先日取り上げた 辰吉丈一郎50歳「世界王座とって引退」…を想う 5/16記事 に通じるものを感じます
自分を保つためには、それを全生涯を賭して、探求・希求せずにはいられない
立ち止まってしまうことは、死と同義
愛の哲学…とは、なぜゆえにこうも難解にして、かくも苦しいものなのか?
ジョン・カサベテスの映画は常にそこで悶え続ける
まるで、発狂した鳥のように、暗澹たる虚空を延々と旋回し続ける
なぜ、伝わらないのか?
なぜ、壊れてしまうのか?
なぜ、消えてしまうのか?
ジョン・カサベテス最大のヒット作「グロリア」は唯一エンタメ性にやや傾いているが、そのほかの映画はどれもこれも胸が張り裂けるほどのプレッシャーを与えられる作品ばかりだ
観るのが辛い、耐えられない
ぶっちゃけてしまうと、なにをやっているの⁇ なにが言いたいの⁇ という瞬間も多々ある
が、その瞬間を生きていたジョン・カサベテスはそれを撮ることしか出来なかった…という感覚がビシビシと痺れるほど伝わってくる
で、僕にとってその感触は、辰吉丈一郎さんの50歳になっても「もう一度世界王座とってから引退」発言とまざまざと重なる…のだ
わかるかなぁ〜⁇
こじつけてる?
いやぁ、偏執的なる希求と切望に、僕は神々しいほどの残酷と崇高を見てしまうのだ
わかるかなぁ〜⁇
哲学…と呟いてみる
(^^)
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