1972年10月25日 愛知県体育館
WBA世界バンタム級タイトルマッチ
チャンピオン ルーベン・オリバレス
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挑戦者 金沢和良
WBA世界バンタム級タイトルマッチ オリバレス×金沢 「動画」
これ、日本プロボクシング史に燦然と輝く名勝負…
史上最高峰の、「伝説の玉砕」…
先日、本ブログで「WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ ガルサ×石井」を取り上げた時に、プクーさんがコメントでこの試合と比べられていて、で、動画を探したら出てきたので貼ってみましたが、いやぁ、まさに、これぞ、「精魂尽き果てる」って極地ですよねぇ…
しかし、ここまでフラフラになっても戦い続けるって…
いやぁ、改めて、たまげちゃいますよね…
「壮絶なる玉砕」…ってのもまた、ボクシングの「美学」だなぁ、なんて改めて感じちゃいましたね…
で、僕の中でぱっと浮かぶ「壮絶なる玉砕」ってのはなんだろう…?
もう、こういうのってたくさんあると思うので、最近の世界戦で幾つか挙げてみますが…
「WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ セレス×ムニョス」
これ、泣けたなぁ… 全戦全KOのベネズエラの怪物、最強の挑戦者を迎え撃ったセレスさんでしたが、もう何度倒されても立ち上がりましたねぇ… これぞ、チャンピオンの「矜持」ってものを余すことなく見せてくれましたね… いい負けっぷりだったな、あれは最高峰だなぁ…
「WBC世界バンタム級タイトルマッチ 辰吉×ウィラポン 1&2」
もうどうしようもない…というか、これでもか、これでもか…って殴られ続けてしまったのは、日本のカリスマ、辰吉選手… 1も2もどっちも「壮絶KO負け」でしたが、その「やられっぷり」も中途半端なんてないですよねぇ、辰吉選手の場合は… いやぁ、観ているほうもマジで痛かったなぁ…
「WBA世界ライト級タイトルマッチ 畑山×坂本」
これ、本当に物凄い倒され方でしたねぇ、坂本さん… いやぁ、耳の穴から血が流れていて、戦っていた畑山さんもこれはヤバイだろ…って感じた、なんてどっかで読んだ覚えありますが、我らが「不撓不屈」、坂本さん、流石に殴られすぎた… 最後は完全に意識を失って倒れてしまいましたが、これも観ているだけで本当に痛かったなぁ…
「WBC世界ストロー級タイトルマッチ ロペス×大橋」
張正九戦の敗北も壮絶だけれど、なんと言っても、あのリカルド・ロペスとの激闘は壮絶を極めていますよね… ロペスの長いワンツー、鋭角なるソリッドパンチを浴び続けた大橋さん… もう無理だ、あぁ、なんだこれ、こんなに強い奴をなんで呼んじゃったんだよ…!? ロペス、ついに引退するまでたったの一敗もしないでグローブを吊るしたんですよねぇ… あぁ、これも凄かったなぁ…
「WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ ミハレス×川嶋 2」
これは生観戦でしたが、この両者によるパート1は暫定王座決定戦で結果は川嶋さんがダウンを奪うも「1-2」のスプリットデシジョンで敗れたのですが、不可解なる採点もあってダイレクトリマッチになったのですよね… リベンジに燃えていたのは川嶋さんだけにあらず、観客だってもちろんそうだった… が、ミハレス優位でずーっと試合は推移して、10R、もうかなり打たれていた川嶋さん、スリップ気味のダウンを奪われると、再開後、ミハレスの「どしゃ降り」のような超高速連打に晒されてコーナーに貼り付けにされて「うわぁぁぁ…!!」なんて声を上げてしまうほどの滅多打ちにされてレフェリーに救われたのですよねぇ… あぁ、あの最後も実に「壮絶」だったなぁ…
あの、これ、非常にいい「テーマ」ですねぇ…
「伝説の玉砕」かぁ…
絶対に、死ぬまで忘れない、「伝説の玉砕」…
世界戦に限らず、さらにぱっと浮かぶのは、いつかの、東洋太平洋ライト級タイトルマッチ、フィリピンの「石の拳」に挑んだのは元日本スーパーフェザー級チャンピオンの杉田竜平さんでしたねぇ…
杉田さん、かつて世界戦も出場しましたが、ヨーサナン・3K・バッテリーに敗れましたが、その再起後、どうも勝つには勝ってもぱっとしない… で、このスイコ戦、「勝っても負けても最後の試合」…っていう覚悟で臨まれたんですよね…
壮絶なる、4RTKO負け…
これ、壮絶に散りましたが、畑中会長の「タオル投入」、これしかない…って絶妙なるタイミングでしたねぇ…
名古屋まで生観戦に出掛けたのですが、本当に泣けたなぁ…
うーん、これ、新テーマとして、別枠にしておこう…
輪島さんとか、原田さんとか、さらに多くの往年の名選手にもありますよねぇ…
最近は「YOUTUBE」なんかで動画発見できる可能性もありますからね…
みんなで情報を共有するのも大変楽しいですよね…
そして、それぞれの世代に、それぞれの「伝説の玉砕」があるはずですよねぇ…
しかし、本当に、泣けるよなぁ…
是非、それぞれのみなさまの胸の中の「伝説の玉砕」、おすそ分けしてください…
御愛読感謝
つづく