自分の目で見てボクサーの強さを実感する… | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?

昨日は「ボクシングビート」誌の読者アンケート、『国内フライ級最強は誰?』…にちょっと触れました…


で、僕はこんな風に感じた、と書きました…


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個人的にはこうかな…

1番 清水選手

2番 内藤チャンピオン

3番 殿村選手

4番 久高選手

5番 五十嵐選手

6番 池原選手

…っと、亀田興選手がなかなか出てこない。

なんと言っても、ダークホースは日本7位の殿村選手でこれから輝きそうな予感あるなぁ…

かなり良い選手だと僕は感じている…


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さて、僕は角海老宝石ジムの、日本7位の、殿村選手をなんと3番に据えたわけですが、この大抜擢?には首を傾げてしまう方が多かったはず…


殿村選手は正直地味な選手ですが、その日本ランク入りを果たした出世試合といえば、以前、アテネ五輪出場の五十嵐選手と日本フライ級暫定王座を争い、残念ながら敗れたものの、しかし、そのガッツと闘志に多くの方が震えた金城選手をカウンター一発の4RワンパンチKOに斬って落とした、あの試合で頭角を現したボクサーであります…


これはダイナミックグローブの前座試合であったからCS中継されていたので、もしかしたら、あぁ、あの時の選手か?って思い出していただける方も多いと思います…


金城選手といえば、手数とラッシングが武器のファイタータイプのボクサー(過去に生観戦したVS今宮戦ではボクサーファイタータイプに映りましたが、そのテクニックも卓越している)で、今なおフライ級屈指の存在であると思いますが、まさか、殿村選手のワンパンチに沈んでしまうとは思わなかった…


あの五十嵐選手と争った暫定王座決定戦ですが、僅差判定負けとはいえ、負けて株を上げた良い選手…


その金城選手をざっくりと一発で斬って落とした印象は非常に強烈だった殿村選手ですが、最新試合はなんとこの金城選手との「リマッチ」だったわけですね…


で、僕はそれを生観戦したわけですが、正直、金城選手がリベンジを果たすのではないか?なんて考えていたわけですが、しかし、この殿村選手、勇猛か果敢にして非常に落ち着き払い、冷静にして積極的なボクシングで金城選手を翻弄したわけです…


殿村選手、やや線は細いが、そのサウスポースタイルから繰り出される絶妙なるカウンターパンチでありますが、かなり切れていた…


ランカーともなれば、そのランクを守ろうとするあまり、多少の緊張や硬さが表面に出て苦戦は必死…になるんじゃないか?って僕は憶測していたわけですが、いやいや、なかなか腹が据わったボクシングを見せてくれたわけです…


まさに、そのボクシングから溢れていたのは、「大きな自信」であり、まさしく、内に秘めたるその闘志は本物の中の本物…って感じたわけですね…


一見、おとなしそうな殿村選手であったが、おそらく、前の金城パート1の勝利で何か一皮も二皮もズルンって剥けちゃったんじゃないか?そんな風に感じたわけです…


つまり、これは「化けたわ…」って印象が強烈に残った…


もちろん、金城選手もすばらしい選手でありますが、しかし、必死に前に出てくる金城選手を冷静に分析、チャンスにカウンターを見事ねじ込み、また、距離を操り主導権を渡さず、ここぞの場面では思い切って打ち合う…っていうんで、その再戦における両者の「余裕」は殿村選手に軍配が上がったようにも見えました…


さて、この再戦ですが、8R判定決着となり、結果はなんと「ドロー」だったわけですが、いやいや、僕には殿村選手の価値に見えたわけです…


もちろん、いろんな見方があるので僕の印象はあくまで個人的な感触…


で、話を元に戻すと、「日本フライ級最強は誰?」なんてみなさんとあれこれ会話させていただきましたが、つまり、殿村選手のようなこれからのランカーたちはまだまだ皆様にもなかなか知られていない…ってわけですね。


生観戦しなくちゃ遭遇できない「強さ」…がまだまだ隠されている、ってことですね…


さらに、何が言いたいのかといえば、自らその選手の強さの「目撃者」となった選手には、なんだか物凄い「愛着」が沸いて、ボクシング観戦が抜群に面白くなりますね…ってことなのであります。


このような感覚を味わったボクサーといえば、日本ランカー時代の小堀選祐介手や、当時無敗だった小林生人選手なんかがいます…


しかし、小林選手がついに日本フェザー級タイトルマッチに挑み、時のチャンピオン渡辺一久選手敗れたときは本当に心が痛かった…


僕は間違いなく小林選手が勝つと信じ込んでいたわけですが、まぁ、僕の「目」が必ずしも的確というわけではないのですが…


でも、小堀選手は見事日本王座を獲得し、東洋太平洋王座も吸収、さらにWBA世界ライト級チャンピオンにまで駆け上りました…


とかいいながら、いつかの日本王座決定戦、真鍋圭太選手との戦いは真鍋選手が若干有利かなぁ…って予想してたのですが…


支離滅裂ですが、とどのつまり、ぜひ、「ご自分の目」で生観戦して、ボクサーたちの『強さ』をそれぞれ実感されると、また、見方が変わるし、より面白さは倍増するのでお勧め…ということですね。


ここに、生観戦道の面白さの、核心の一つが隠されているのは間違いありませんね…


御愛読感謝


つづく