「名前」だけの世界チャンピオンたち…を想う | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?

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WBC世界フライ級チャンピオン 内藤大助選手のDVDが発売されるという…


さらに、来る6月14日には渋谷のHMVで発売イベントが催されるそうな…


大変結構なことですね…


しかし、世界チャンピオンのDVD…と聞いて、みなさまはどのような印象を受けるだろうか?


つまり、逆にいえば、「なぜ、内藤選手しかDVDが出ないのか?」ということであります。


特に、日本を代表する現役世界チャンピオンといえば、やはり長谷川穂積選手が筆頭であると思うわけでありますが、こちらは残念ながら存在しない…


僕のようなマニアはテレビ録画をしてその全てを保存していますが、一般の方はテレビ中継を見逃したら下手をすれば死ぬまでそれに触れる機会さえ失う…とさえ言っても過言ではない。


もっとも、今やこのようなソフトの需要も薄くなって、インターネット経由の無料動画でこと足りてしまう…ともいえますが、画質も荒く、音も粗末で、何といってもあの小さなウィンドー画面では、ボクシングのダイナミズムを味わえと言っても、正直、その衝撃と感動の伝わり方は「弱い」とも言えそう…


せめて、テレビ画面の高画質でゆったり味わいたいし、そのようなニーズに応えるソフトの充実を希望したいですねぇ…


で、このアメブロの機能にアフェリエイト目的の商品紹介検索の機能があるので、改めて、「ボクシング」をキーワードにこれを洗い出してみた…


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さて、いかがでありましょうか?


日本人世界チャンピオンのヒット数は「ゼロ」なんですねぇ…


あの最多防衛記録保持者の具志堅さんでさえ出てこない…


ビデオ文化の全盛期には、確か、具志堅さんの世界戦完全収録ものがあったような覚えありますし、また、僕の記憶を辿れば、畑山隆則さんのチェ戦1&2とか、雑誌ナンバーのボクサーモノで大場さん、輪島さんモノがあって、その内容も非常に秀逸な出来であった覚えがある…


また、勇利アルバチャコフさんの世界タイトル奪取までの軌跡を追ったビデオも借りたことがあるが、それは15年以上も前のことか…?


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これ、因みに「ボクシング」のキーワードでは引っ掛からなかったのですが(笑)、「第2章」は作られるのだろうか…?


このままでは製作されなさそうであります…


それはさておき、何度もこのブログで「ボクシング」モノの映像ソフトの『不充実』をみなさまと語っては来ているのですが、本当に虚しく、悲しい気持ちになります…


昨年だったか、後楽園ホールの通路に歴代世界チャンピオンのネームプレートが設置され、飾られた…なんてことがありましたが、それはそれで結構なことなのでありますが、しかし、酷なことを申し上げれば、それは「名前」に過ぎない…


その「名前」とボクサーの本質である「ファイト」が結びつかない、というか、その「快挙と感動」は風化の途中にあると言っても過言ではないのではないか…?


ボクシングの殿堂博物館を作れ…とまでは申し上げませんが、せめて、歴代世界チャンピオンと日本ボクシング界の発展とその歴史を辿れる映像記録集をまとめあげ、それが誰の手にも届く場所に用意できないものか…?


このままでは、その輝かしい歴史も、多くの感動を生んだ伝説のファイトも、ただ、「忘却の彼方」に追いやられてしまうだけではないのか…?


奇跡と激闘の映像は「劣化」などしないのだ…


感動に「色褪せ」などないのだ…


それは、「永遠不滅」なのだ…


僕は後楽園ホールの歴代世界チャンピオンの金色のネームプレートを眺めながら、いつも感じるのだ…


観たくても観れない、いつかの「世界タイトル奪取」の幻を前にして、がっかりし続けているのだ…


「名前」だけの世界チャンピオンたち…


このままでは、みんな「名前」だけになってしまう…


その「神々しい奇跡の瞬間」たちが、「忘却の彼方」へと消え去ってしまう…


内藤大助選手のファイトが、映像作品として世に出ることの喜びを感じる一方で、ボクシング界の怠慢と不健全を想う…


過酷なリングの中と同様に、そこにも弱肉強食があるのも解る…


認知度と人気度と需要がなければ「存在価値」が生まれないとする経済的原理も解らなくはない…


しかし、「記録保存」と、その輝かしい「歴史」を単なる怠慢で自ら消し去るような業界に、「未来」を期待する気にもなれない…


「活字」だけではボクシングの感動を伝えることはできない…


レンタルビデオ店の格闘技コーナーに並ぶのは総合格闘技やら、K-1のソフトばかりである…


せいぜいタイソンが一発あるかないか…


この状況下でボクシング不人気をいくら嘆いても、ただ、嘆いているだけ…である。


大場さんの試合中の捻挫を覆しての奇跡や、輪島さんの圧倒的不屈や、原田さんの2階級制覇の歴史的快挙や、そういうものが「手に届く場所」にあって欲しいし、そうするべきだと、僕は思うのだ…


ボクシングの魅力は、「歴史」の中にある…


ボクシング好きの多くは、いつかのその「感動と陶酔」が忘れられず、未だにボクシングが好きで仕方がないのだ…


その感動の「継承」がこのままでは途絶える、ということの恐怖を誰も感じていないのだろうか…?


感動とは「未来永劫不滅」なのだ…


これは地味だが、非常に重要なテーマであると思う。


御愛読感謝


つづく