先日、とある営業の現場。
イベントの司会の依頼である。
渡された進行台本に目を通していたその時。
ページを捲る僕の手が止まった。
山田ルイ“53”世である。
“54”では、一代後・・・僕の子供ということに。
僕の死後の話、その台本なのか。
誤解して欲しくないのだが、怒ってなどいない。
面倒な芸名にしてしまった責任もある。
相方のシンプルな芸名、
「ひぐち君」
に比べて、浸透度も低かろう。
しかしである。
何故○○世、その数字部分だけを、しかも一つだけ間違うのか。
「山田ルイ3世」・・・これはよくある。
十中八九、あの猿顔の、心優しき“大泥棒”・・・彼のイメージに引っ張られた結果。
「山田ルイ16世」・・・これが一番多い。
“○○世”界の大御所、本家本元。
教科書にも載っている、あのフランスの王様のイメージ。
最強である。
致し方ない。
「まどもあ54世」
僕がプロデュースしている、“貴族アイドル”。
四人組の女の子。
頑張ってはいる。
が、売れているとは言えない。
とにかく、有名ではない。
台本を書いた人間が大ファンで、混同した。
可能性がないわけではないが、薄い。
いずれにせよ、指摘して恐縮されても面倒。
大体が適当につけた名前。
意味などない。
“貴族っぽい”・・・それだけの動機。
そして、“54”でも、「っぽさ」は変わらぬ。
なので、訂正はしない。
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