中之条町のいちばん渋川寄りにある吾妻線の市城(いちしろ)駅のホームからの眺めです。市城駅は1945年の今日(11月20日)に開業しています。私と同い年、ちょうど78年目のおしまいの日に訪ねてきました。

 
ホームの向かいの田んぼにはカラスの群れが歓迎の舞です。このあたりは二毛作ではないですから、田んぼはこのまま冬越しをするのだと思います。市城駅は無人駅、使い古しの貨車をきれいに改造した待合室と公衆便所があるだけです。他に何もない駅なのですが、何故か、私は何度か訪ねているんです。何せ同い年ですから。

    
駅前の道の向こうには国道353号を挟んで市城の集落、その向こうの岩山の名前は知りません。標高は500mちょっとだと思います。ひょっとすると紅葉が見られるかなって思っていたのですが、まったくそういう雰囲気ではありませんでした。

 朝食後、JAファーマーズ朝日町店で買い物して家でのんびりしてたら、ユキ子さんがドライブに誘ってくれたんです。そいで、11時半ごろ家を出て、ここまで連れてきてもらいました。

 

 
<小学生だったまりなちゃんがキキの似顔絵を描いてくれたんです。2010年11月15日の記事に載せました。今日の【前橋の猫】は「2010年11月の猫たち(後編)」です。お楽しみください>

 

 【前橋の猫】 第11回 2010年11月の猫たち(後編)
                  このシリーズは過去に出会った猫たちと出会った時のお話です。

 塀の下から顔を出した日吉町の猫です。おヒゲが「いつも一緒にいる金目銀目は?」って尋ねたら、<向こうにいるよ>って。2010年11月12日のことです。

    
お家の人が出てきて木戸を開けてくれると、真っ白な猫、右目のこう彩が青、左目のが黄色なのね、それで「金目銀目」って言われるんですよね。「二匹とも野良なのよ、家の中で飼おうとしても前から飼っている猫と馴染まなくて、ここで暮らしているの、仕方ないよね…」ってお家の人が言ってたんですって。

 
それから田口の方まで行った帰りに会ったのは国領町の黒猫と千代田町のロン毛の三毛猫だったみたいです。三毛はさ、おヒゲによくなついていて、手を出すと舐めてくれるんだってさ。

 

    
11月は野村たかあきさんの暮れ展が開かれる月ですよね。2010年も開かれていました。おヒゲは20日に訪ねています。版画は、「2011年版鬼の版画ごよみ」の表紙絵です。暮れ展の様子は2010年11月21日の記事をご覧ください。

 
暮れ展のあとで、おヒゲは街に酒飲みに行こうとしたらしいのね。そしたら三河町の猫が<あんね、おうちに帰りなさいよ…>、<家に帰って今夜中に「厨房…」の原稿をちゃんと仕上げて、ブログもきちんとアップして、酒はそれからにしろよ…>って説教してくれたんですよ。そいで、11月21日の記事だけでなく、「イトーヨーカドーが消えた曽我製粉の前橋駅STビルは沈黙の中にある…」もアップしたんです。

 

 
2010年11月28日、おヒゲは横手町までお出かけしたのね、そん時横手町の家の庭にいた猫の写真を撮らせてもらったらしいの。「お宅は2匹ですか?」、「いいえ、もっとたくさんいますよ、でもどっかに出かけているみたいね…」柿の実を運んでいた女性のお話です。

 
横手町からの帰り道、ぬで島町の茂みにいた猫はやたらと話しかけてきたらしいのですが、おヒゲは理解できなかったみたいです。やわらかい日差しが注ぐ秋の日、猫たちはのんびり日向ぼっこだったみたいですよ。今回の【前橋の猫】はここまでです。

 

 
11時過ぎ、「ユキ子さんに誘われたんでお出かけしていい?」ってCOCOに断りを入れると、<いいよ、昼寝してるから>だって。そいで、ドライブに出たんです。

 行先を決めて出たんじゃないんです。自転車で行くよか少し遠くへと、秋らしい風景が見たいなと、でも人が集まるところは避けなくちゃって考えながら、とりあえず渋川に向かってもらいました。国道17号上武道路からは榛名山がきれいでした。そいで思い出して、渋川を通り越して、吾妻線の市城駅へ行ってもらったんです。

 

    
市城駅から中之条の市街地へ向かいました。伊勢町の通りです。山が迫って見える通りは素敵です。でも、山があまり秋めいていないのが残念でした。

 
伊勢町から上之町を巡って、伊勢町に戻って竹の屋という店でかつ丼でお昼をしました。町は静かでした。でも、「つむじ」の駐車場なんかは県外ナンバーでいっぱいになっていました。

    
ほんと、ただ車で走ってきただけのドライブです。ちょっぴりでいいから秋らしい風景見たいなと思ったのですが、吾妻川越しに眺めた岩山もまだこんな様子でした。今年の秋は変ですよね。でも、久しぶりの市城駅を訪ねられました。

 

 
夕方、ユキ子さんの両親へ届ける夕食のおかずをつくっていたら、<今日は変なんに入れてくんだな…>って、遠くから眺めていたCOCOが怪訝な顔です。「うん、ブダイのちり鍋なんだ、土鍋に詰めてそのまま火にかけてもらえばいいようにしてるんだよ」、<あ~ね>、少し感心してもらえたみたいです。〆のうどんと湯引きしたアオリイカの酢の物を添えました。

 
ブダイは少し匂いが強いので刺身を避けて鍋にしたんです。ちり鍋の素材としては最上級です。〆のうどんは高崎の吾作の生のひも川を茹でました。もちもちした食感が好みなのです。

今日はNiiSのトレーニング、いつもの折の月曜日です。

 

 ヒゲじいさんの連れ合いの三代目若柳吉駒でございます。
1937年(昭和12年)に祖母の初代吉駒が始め、伯母の二代目吉駒が受け継いでまいりました直派若柳流美登利会、毎年春に公演会を開催しまいりまして本年4月の公演で79回目を迎えることができました。また、来春4月7日には第80回美登利会公演を予定しております。会員一同これからも精進を重ねてまいりますので、宜しくお願い申し上げます。

《最近の美登利会と吉駒リサイタルの舞台をご覧になりたい方は…》
第79回美登利会と第4回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧ください
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お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧下さい