
敷島公園のバラ園と松林の間にある池です。昨日の昼近くにちょいっ立ち寄ったんです。雨が降っていました。水面には雨の粒が作る波紋が重なり合って、細かな模様を描いていました。前橋赤十字病院での検査結果は良好でした。まだしばらくは生きていてよろしいみたいです。

草の葉の上にも雨粒がいっぱいでした。雨粒を見ていたら、小林一茶の句を思い出しました。
つゆの世は つゆの世ながら さりながら
悲しみの句です。「人の命なんてさ、草にたかった朝露みたいにはかないもんだいね。わかっているんさ、分かっているんだけどさ、悔しいやいね…」、一茶は受け入れることができない悲しさに耐えていたんですね。

朝8時半ごろ、ユキ子さんの車で前橋赤十字病院へ向かうときには雨はやんでいました。南西には青空が広がっていました。その青空の中を飛行機雲を曳きながら飛んで行く豆粒よかはるかに小さな物体としか見えない航空機がありました。それは雲を曳きながら東の雨雲の中に吸い込まれて行きました。

そうなんです、前橋赤十字病院の上には黒い雨雲がまだ頑張っていました。雨雲は東の方へゆっくりと移動しているみたいでした。外科の診察は9時、「画像診断の結果からお伝えします。手術したところは良い状態です。それからがんの再発や、新たな病変もありません。心配ないです」とのことでした。「血液検査の結果も問題はありません、普通の人よりもずっと良い状態です」、「ありがとうございます」。
耳鼻科の検査は10時から、待っていると雷鳴が聞こえて窓の外では雨が降り始めました。入院中に一人で黙々と歩行訓練をしていた庭にも雨が降っていました。「変化ないですね、(腫瘍は)大きくも小さくもなっていません。経過を見ましょう」ということでした。次の検査は11月29日、診察は12月6日となりました。

ユキ子さんがエブリパンのパンが欲しいというので、川原町のJIN'Sパークへ行きました。

木も草も雨に濡れていました。検査結果も診察結果も大変に良かったのですからうれしい気分になれるのかと思ったら、そうでなかったんです。自分一人が許されて生きているような気がして、なんか悲しくなっていました。

そいで、敷島公園によって松林や池を眺めたら、先に逝っちまったシュウイチさんや、ショウキさんや、ミチトなんかのことを思い出していました。みんないいやつでした。私は残されちまっているんですね…

わが家に戻りました。わが家は門なしで、道からいきなり玄関なんです。ちんこいヤモリの写真を載せたら「家を守ってくれてるのですね」ってメッセージをもらったのですが、生き物としてのヤモリは気ままに暮らしてもらっています。家の守りは軒の梁に取り付けられた2匹のヤモリです。たまに生きているヤモリと間違えてくれる人もいるのです…

このヤモリは、家具職人の新井さんがノミで彫ってくれた木彫です。写真は、上毛新聞社から刊行されている『絲山秋子の街道(けえど)を行く』からお借りした写真です。猫は新井さんちの猫です。家具を作ってもらったことはないのですが、厚かましくも鍋の柄を直してもらったことはあります。2015‐12‐06の「群馬を代表する家具職人新井さんに…」をご覧ください。

この家で暮らし始めて23年近くになるのですけど、新井さんのヤモリはしっかり守ってくれています。わが家の守りのヤモリです。
昨日は「長崎の原爆忌」、でも追悼式典は台風のために屋内で参列者なしで行われたようです。私は、長崎市立山里小学校のHPを開いて、「校内の平和遺構」を見て、「永井博士の愛」を読み直していました。そして、毎年の式典で合唱される永井博士作詞の「あの子」を、山里小の「校歌」のページで再生して聞いていました。

そして、ネットニュースで、式典の平和宣言の中で被爆二世の鈴木長崎市長が、G7サミットでの核軍縮に関する首脳声明「広島ビジョン」が「核抑止論」を前提としていることを強く批判したことを知りました。それから、銀座通りの韓流市場にコチジャン、カナリエキス、冷麺なんかを買いに出かけました。桃井橋から広瀬川の上流方向を眺めたら、青空が広がっていました。でも、夜になって、また少し強い雨が降りました。

夕食は、水キムチを使った韓国冷麺です。薄切りした梨の実をトッピングしました。今回の水キムチは乳酸発酵がうまくいって、素敵な酸味になっていました。冷たい汁第44作目は、2度目になりますけど梨の水キムチでした。ついに同じものが登場しちまいました。

それと、豚肉と野菜のコチジャン炒めです。梨とタマネギのすりおろし、コチジャン、カナリエキス、はちみつなんかを使った甘辛いタレで味付けしました。そして、錦糸瓜とモヤシのナムルです。昨日はユキ子さんの両親が自分たちで食事を作るってんで、お届けはお休み、わが家は韓流となりました。おいしかったです。
ヒゲじいさんの連れ合いの三代目若柳吉駒でございます。
1937年(昭和12年)に祖母の初代吉駒が始め、伯母の二代目吉駒が受け継いでまいりました直派若柳流美登利会、毎年春に公演会を開催しまいりまして本年4月の公演で79回目を迎えることができました。また、来春4月7日には第80回美登利会公演を予定しております。会員一同これからも精進を重ねてまいりますので、宜しくお願い申し上げます。
それから、8月12日には、国立劇場で東京新聞の主催で開かれます「第57回推薦名流舞踊大会」に出演させていただき、大和楽「鐘」を踊ってまいります。
《最近の美登利会と吉駒リサイタルの舞台をご覧になりたい方は…》
第79回美登利会と第4回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧ください。
第78回美登利会と第3回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい。
第77回美登利会と第2回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい。
第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルはこちらでご覧下さい。
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧下さい