
北海道のカオルさんが送ってくれたケサランパサラン、長旅の疲れをいやすために野村たかあきさんの絵付けの大鉢の中で休んでもらっていました。で、すっかり疲れもとれたみたいなんです。

ケサランパサランは、「民間伝承未確認生物」に分類されています。江戸時代、ケサランパサランが見つかると大騒ぎ、みんなして捕まえて桐の小箱に入れて、たんすの引き出しの隅にそっと仕舞っておいたのだそうです。そして、年に一度、粉おしろいを食餌として与えて大事にしていると、小さな幸せがやってくるとみんなが思っていたのだそうです。
山形県立博物館でには「テンサラパサラ」というものが展示されているそうで、ケサランパサランを山形地方ではテンサラパサラと呼ぶようです。ケサランパサランには動物系と植物系のものがあって、山形県立博物館のものは動物系ケサランパサランのようです。カオルさんが送ってくれた北海道上川のは植物系ケサランパサランです。

用意しておいた小瓶17本に住み分けしてもらいました。欲深かな人は嫌いだそうで、そういう人の手に渡ると消えちまうのだそうです。それと、結構逃げ足が速いので、きっちり瓶に蓋をします。秋田県立博物館のも「一年に一度しか見てはいけない」と解説されているようです。

コチラは2011年にカオルさんが送ってくれたケサランパサランです。この時も小瓶に住み分けてもらいました。

この時の一瓶はぽくぽくと一緒に暮らしているんです。2012年の夏、前橋のまちで『青猫祭』ってのが開かれました。その時に登場したのが「おたふくまのぽくぽく」だったのです。「あいあむ おたふくま ぽくぽく です しゅみ どんぐり ひろい とくぎ だいどんでんぐりがえし せいかく は ちょっぴり ふぁんしー ぐんまのもり で けせらん ぱさらん さん と くらしてる よ」って触れ込みだったんです。それで、カオルさんからもらって私が育てていたケサランパサランを分けてあげたのです。
写真は、2015年6月にぽくぽくに会いに行ったときのぽくぽくとケサランパサランです。ぽくぽくに会いたい方は「おたふくまのぽくぽく」を訪ねてください。

COCOにも見せたんです。一生懸命覗き込んでから、<瓶詰は16個あるの?>、「うん、オレの分を別にして16個あるよ」、<みんな、COCOにくれる?>、「いいよ、いいけど、どうするの?」、<………>。
「ケサランパサラン」には、「ケセランパサラン」をはじめいろいろな呼称があるようです。なにせ民間伝承ですから。

昨日は朝から雨でした。COCOは何故か本棚に登っていました。雨降りなんで読書するつもりでしょうか。私は、傘をさして理容たけうちへ散髪してもらいに行きました。雨は結構しっかり降っていました。

散髪してもらって戻ってくると、わが家のヤマボウシの紅葉が雨に濡れてひときわきれいに見えました。ちょうどユキ子さんが高崎の音楽センターで日本舞踊協会群馬県支部の舞踊会へ出かけるところでした。長唄「常磐の庭」を踊るって言ってました。写真は、今年の9月、東京の国立劇場で開かれた東京新聞主催の推薦名流舞踊大会で舞ったときの舞台写真です。

昼食は自分で作ることにしました。昼飯だけ作るのではもったいないので、チキンカレーを煮込む見ながら、紫色の菊花を茹でて甘酢に漬け込むことにしました。

昼食のスパゲティーを作るころには、チキンカレーもほぼ出来上がって、菊花の甘酢漬けもきれいな色に仕上がっていました。チキンカレーは粗熱が取れてから4人前に分けて冷凍保存しました。昼食休憩をとった後、ケサランパサランの住み分け作業をしたのです。

<あんね、いろいろ考えたんだけど、やっぱ『小さな幸せ』は一人でも多くの人のところに届くといいと思うんだいネ。そいでね、さっきヒゲから好きにしていいよって言われた16個のケサランパサランの瓶詰をこのブログを読んでくれている皆さんに差し上げようと思うんです。でも、申し込んだり届けたりってのは面倒だから、下の案内のようにさせてください。なお、ヤギカフェさんにはご同意をいただいていますが、営業のお邪魔にならないようにお願いします>

ケサランパサラン無料配布のご案内
日時 2022年11月26日(土)11時半~20時 27日(日)11時半~17時
場所 前橋呑竜仲店 ヤギカフェ
配布数 16個
お1人様一瓶、無くなり次第終了とさせていただきます。
歳末ジャンボとか天皇賞を当てたいう人にはあげません。
夜まで雨は降り続いていました。暗くなってからユキ子さんは帰ってきました。

寒くなって来たので夕食はトンしゃぶとなりました。わが家のトンしゃぶの特徴はごく薄くスライスした根菜を用意します。昨夜はカブと人参のスライス、半煮えの状態でいただくとおいしいのです。箸休めはモヤシと菜花のナムル、甘酢漬けの菊花でした。〆は富士見町の石田製麺のひもかわです。ユキ子さんいっぱい食べました。
三代目若柳吉駒でございます。1937年(昭和12年)に祖母の初代吉駒が始め、伯母の二代目吉駒が受け継いでまいりました直派若柳流美登利会を承継しております。毎年春に開催しております舞踊会は、戦時中の開催禁止と一昨年のコロナ禍による延期を除いて、今年で78回を重ねることができました。来年は4月9日に第79回舞踊会を開くことといたしまして、会員一同精進を重ねております。引き続きご贔屓くださいますようお願い申し上げます。
《最近の美登利会と吉駒リサイタルの舞台をご覧になりたい方は…》
第78回美登利会と第3回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい。
第77回美登利会と第2回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい。
第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルはこちらでご覧下さい。
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧下さい