自称、アートと建築を愛でるドボク屋です。

 

先日、表紙買い。

 

その表紙は、石巻市の「マルホンまきあーとテラス」

設計は、建築家 藤本壮介氏

施工(JV)に関わった縁から、ネーミングライツで会社名がついている。

 

平仮名とカタカナが混在で、ドラえもんみたいだが、そこはご愛嬌

 

それにしても、日本には、スター建築家が多く、

彼らの作品は、アート・画になるので、こういった特集も頷ける。

また、間接的には建設業のPRにもなると思うので、基本的に歓迎するが、

『アートと建築を愛でるドボク屋』としては、ちと気掛かりなこともある。

 

まず、「建築家」だけでは、建物はできないこと。

また、「建築家」は数多、イメージもできるが、「土木家」と言うのは、聞いたことがない。

建築と比べて、やはり土木のマイナー感は否めない。

 

「土木家」という言葉が相応しいかは、別として、

廣井勇や八田與一など、かつて近代土木の礎を築いた土木技術者は、いたものの、

こういった類いの雑誌で取り上げられることは、まず無い。

 

しかし、光も射してきている。

今年度の土木学会会長、上田多門氏の論説にもある、土木と建築の統合である。

また僅かではあるが、ワタシの周りでも、大谷選手のような二刀流技術者もいる。

 

社会情勢からも、統合が、自然な流れといえよう。

そういった時代においては、ワタシのように「建築家」や「土木家」などと言っているような、

古い輩は消えていくことが、明るい未来につながると思うし、そうあってほしい。

 

 

 

現場巡視の途中に寄った、「マルホンまきあーとテラス」

意図的に電線を入れてみました(言い訳)