あれから…
9年。
10年近くなるか。
離れた場所で暮らす事で生まれる会った時の新鮮さ。
その価値は普段の時間で埋めてしまうと、かなりの勢いで失う事になる。
一緒の時間をどれたけの想いで、どれだけの気持ちで、どれだけの価値か。
そう思えて、そう考えられるのは…
離れている時だけ。
その距離が俺の価値なのか…。
もしそうだとしたら…
その大切な遠く離れた距離は今は無い。
距離が価値。
だとすれば、そうだろう。
今現在、至近距離の俺はカスでクズ。
遠く離れた場所で、会うことが困難だった俺は宝物。
きっと、そう。
宝物は『距離』なんだ。
俺の周りだけじゃなく、みんなそう。
近くに居るだけで自分の価値が下がる。
そんなもん。
じゃあ…
一緒に居る時間を99%にして、如何に価値を上げる事が出来るか。
知っている。
それを知っているから教えたい。
ただ、今は無理。
俺が言う『普通』とか『当然』が解ってもらえてないから。
『知る』と言う努力も無いし、興味も無いからそれは必然。
いいんだ、別に。
俺は俺。
勝手にするさ。
こう言う君は間違い。
あなたは細かい。
うるさい。
押し付けがましい。
キモイ。
勝手。
面倒くさい。
ウザイ。
そか…
俺はその全てだよ。
大丈夫、分かってるよ。
俺はねぇ。
でも、俺はねぇ…
自信を持って言えるよ。
あなた達が言う間違いだらけの俺は、正解だらけのあなた達より『頼り』になる。
その間違いだらけの俺が本当に必要が無いならそう言って良いよ。
遠慮は要らない。
俺が言いたいのは…
俺が教えたいのは…
何度かそう言ったこともある。
俺は、昔、若い頃。
そうでした。
ひねくれた、どうしようもないヤツ。
そうだった。
違いない。
ただ、何かを境に少し変わった。
人と接する仕事ばかりするようになってからだろうと思う。
話す。
考える。
行動する。
それらを実行する前に必ず『待て』。
相手はどう思う。
どう感じる。
その『人の為』になるか…
『楽』になるか。
それを考える。
ジィやバァ、友人。
恩師や恋人。
そして親へ。
皆に思ってあげて欲しい。
自分だけの為に
自分だけが有利に
自分だけが楽に
自分だけが得する
自分だけが良い。
人間、誰でもそう。
損はしたくないし苦労もしたくない。
得して楽したい。
俺が教え、知ってもらいたいのは。
そうする事は反対では無くて、そうするには、そうなる為には『~の為に』を普段から当たり前に出来ないと常日頃、苦労も損も無くならない。
『損』『得』。
そんな事よりも、人間性。
ズルく汚い人間になって欲しくない。
まだまだズルく汚い…
大人、子供は関係ない。
周りを楽させてあげなさい。
周りの苦労を摘み取ってあげなさい。
『頼りにされる、需要のある男』であれ。
俺が言いたいのは
ただそれだけである。
『昔の自分は今の自分の悪い見本』
あぁ…チャチよ、一杯やろうぜ。
