【連載243】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか? | 東山凛太朗のブログ

『熊本のシンボル熊本城、完全復興まで20年!634億円の工事費!!』
12月11日日曜日昼
【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】
*下記熊本情報はあらゆる箇所で重複しています。ご了承ください!
皆様こんにちは。4月の熊本地震の2回の大きな揺れで、石垣や建物に大きな被害が出た熊本城。文化財としての価値を損ねずに補強し、修復するにはどうすべきか?最新の土木技術や耐震技術を使って再建する検討が始まっています。
熊本城は「武者返し」と呼ばれる反り返った石垣が、優美な景観を生み出していました。しかし、熊本地震で城跡全体の石垣の3割にあたる約2万3600平方メートル、517面で崩落したり外側に盛り上がったりする被害が出ました。加藤清正が17世紀初めに築城して以来、被害規模は最大。1889年の地震で被害を受けた場所の8割近くで今回、再び被害が出ました。
石垣は外側に「築石(つきいし、積石〈つみいし〉)」、その裏側に「栗石」と呼ばれるこぶし大から人頭大ほどの石が詰まっており、さらに内側に「盛り土」がある三層構造が多く存在します。三つの異なる材料を組み合わせることで強度を増し、安定性を高めていると考えられています。
一般的に地震で石垣はどのように崩れるのでしょうか?西形達明・関西大名誉教授(地盤工学)は、熊本地震以前に、モデルを使った実験やシミュレーションをしていました。
①築石同士の隙間に差し込まれている「介石(かいいし)」が揺れで抜け始める
②上下動によって栗石が大きく流動し、下に沈み込む
③上部にある築石も支えを失って崩れ落ちる
という流れです。今回の地震では、二の丸御門跡の石垣上部が丸く膨らみ、栗石が沈下して石垣が崩壊している様子などが見られました。
さらに、西形さんが現地調査したところ、崩れた石垣には、栗石層が厚いものや、盛り土層がなく栗石だけが詰まったものも多くありました。「栗石層が厚いと背面の土からの押さえる力が小さく、栗石が簡単に動く。そのため崩壊しやすかったのではないか」と話しています。
一方、天守閣北側などで地面が崩れた所がありました。地盤工学会の調査団が調べたところ、地面が周辺より軟らかく、強度が低かったのです。長崎大の杉本知史助教(地盤工学)は「石垣の崩壊に地盤が影響した可能性もある。盛り土をして造成した所は一般的に揺れやすい。広範囲で地盤調査をしてから復旧を進めるべきだ」と語っていました。
城の復旧について熊本市は2017年度中に基本計画を作り、具体的な手順や方法を決めます。専門家からは、斜面を補強する際に広く用いられている現代の工法を、石垣再建に推す声も出ています。
一つは、ポリエステルなど強度のあるネットを栗石層に何層も入れる工法です。ネットで栗石を挟み込み、地震の揺れで上下に動くのを防ぎます。東日本大震災で被害を受けた小峰城跡(福島県白河市)の石垣修復で採用された実績があります。もう一つは石垣の隙間から鉄筋を栗石層まで差し込む工法。一部が外に膨らんだ石垣を補強できる。鉄筋は外から見えないように差し込み、外観を損ねません。
崩れた築石は元の場所に戻すのが基本です。石の輪郭を計測し、地震前の石垣の写真や図面と見比べ、パズルのように一つずつ元の位置を特定する方法が一般的ですが、膨大な作業になります。熊本大の上滝(こうたき)剛助教(情報工学)は効率化のために画像処理技術を使い、落ちた石の形と元の石垣の図面をコンピューター上で照合する技術を開発中です。ただ、図面がない石垣もあり、過去の写真だけで石の位置を確定するのは容易ではありません。
松江城(松江市)では石垣を3Dレーザーで測量し、石の精密な位置や形を記録する「石垣カルテ」を制作中です。カルテがあれば落下した石の照合が簡単になります。熊本城も今年度から取り組む予定でしたが、寸前に地震に遭いました。
建物は国の重要文化財に指定されているものは13棟全て、復元された建物は20棟が被害を受けました。1960年に復元された鉄筋コンクリート造りの大天守は、地震前から耐震性能の不足が指摘されていました。だが地下に8本の杭が入れられており、屋根瓦が多数落ちたものの倒壊は免れました。震災復興の象徴として2018年度末までに優先的に整備することを検討しています。
天守閣復旧整備事業で設計業務を請け負うことが決まった大林組は、大天守に筋交いや壁を入れることで耐震性を増す最新工法で補強することも提案しています。
特別史跡熊本城跡保存活用委員会委員の千田(せんだ)嘉博・奈良大教授は「壊れた原因をしっかり把握する必要がある。その上で文化財の本質的な価値を損なわない範囲で、最新の補強策を積極的に採り入れるべきだ」と話しています。
熊本市がまとめた熊本城の復旧に向けた基本方針案では、天守閣のバリアフリー化、石垣や建築物の耐震化、城全体の安全対策などを盛り込みました。天守閣の展望台までエレベーターをつけ、入り口にスロープをつけるなど、障害者や高齢者が利用しやすくします。
市によりますと、復旧費用は総額約634億円に上る見込み。内訳は、石垣の積み直しに約425億円、13棟の重要文化財建造物の復旧に約72億円、天守閣や本丸御殿など20棟の再建や復元に約137億円。20年かけて城全体を復旧させるのが目標です。
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熊本地震からまもなく8カ月。被災地では補助金などを使って復興に取り組んでいますが、帳尻が合わず離農の瀬戸際に追い込まれる農家も少なくありませんい。地域のコミュニティーを守ろうとする住民たちは「復興基金」に期待を寄せるものの、その使い勝手は?? 
熊本県山都町の白糸台地。ここに架かるアーチ型水路「通潤橋(つうじゅんきょう)」は、安倍晋三首相が9月の所信表明演説で、困難に打ち勝って灌漑(かんがい)設備を作った事例として取り上げました。しかし、長らく橋の恩恵を受けてきたこの地域では今、地震の余波が広がっています。
「来年は作物をつくらない」。棚田が広がる同町の長原地区。農家12戸をまとめる草野昭治さん(62)に、3戸が伝えてきました。
4月の熊本地震で緩んだ地盤に6月の豪雨が重なり、土砂崩れが起きました。被害は町が把握しているだけで3千カ所、84億円。激甚災害に指定され、国から補助金が出ることになり、農家の負担は被害額の数%に抑えられました。
しかし、被害箇所が多すぎました。草野さんは1.2ヘクタールある棚田のうち8カ所への補助を町に届け出ました。補助金が出るのは復旧工事費40万円以上で、それ以下は自力で直さなければなりません。申請していない田は5カ所ほど。「直すのに何百万円もかかり、収入は年百万円にもならない。田を守りたいが、地震が耕作をやめる人の背中を押している」。
台地内の農家、下田美鈴さん(58)が毎年の平均的な収支を試算したところ、10アール当たりの国の補助金を合わせた収入は約12万円で、支出は肥料や獣害対策の電気柵など9万円弱。「生活が成り立たない」と話します。
通潤橋に象徴される用水システムも打撃を受けました。最近は、周辺農家は主に橋の下を通る管から水を得てきましたが、管が損傷して修理に1億円以上かかることになりました。
町は国から補助金を受けましたが、地元負担は約3千万円。町の担当者は「受益者はとても払えない」。農家からも「通潤橋は残っても、こっちがだめになるかもしれない」という声が漏れています。
苦しい状況は、農家だけではありません。
2度の震度7に見舞われた同県益城町。杉堂地区にある潮井神社は拝殿がひび割れ、神木は倒れたままです。地区の森川恭一さん(75)は「早く元通りにならんと、地域の心のつながりがなくなる」。
地区の75戸は多くが倒壊し、幹線道路も寸断され、仮設住宅に身を寄せる人が多くいます。集団移転の話も持ち上がっています。住民は神社の水神に感謝して祭礼を続け、草刈りや掃除をしてきました。昨秋、住民の積立金で社を建て直した矢先の地震でした。
ただ政教分離の原則で、神社や寺院の修復には、文化財に指定されていない限り公的な補助を受けられません。12月14日は祭りの日。森川さんはこう語ります。「何としてでもやる。一生懸命お祭りをせんと、ここで暮らそうという心がなえる」。
熊本地震で被災した住民たちが期待するのは、既存の支援制度のすき間を埋める予算です。「復興基金」と呼ばれ、国は特別交付税など523億円を充てました。
11月下旬、山都町と御船町の農家10人が中越地震があった新潟県小千谷市や旧山古志(長岡市)を訪れ、復興基金が農地や神社の補修などに使われた例を視察しました。
「原型復旧でなく改良にも使えた」「工事後でも申請できるなど使い勝手が良かった」と新潟の農家。中越防災安全推進機構の稲垣文彦さんは「民間の財団が被災者にニーズを聞き、補助対象を決めた」と説明しました。
ただ今回は事情が違います。
中越地震や阪神・淡路大震災では基金の運用益を支援に充てましたが、低金利時代で運用益が見込めなくなり、東日本大震災からは「取り崩し型」になりました。税金をそのまま使う取り崩し型は自治体が管理するため、熊本県幹部は「会計検査がより厳しくなりそう」と話しています。
また、都市災害と農村災害の両側面がある熊本地震は被害が多様で、基金規模が十分かという心配もあります。県は、国の制度にない宅地復旧や家屋の耐震化促進などだけでも、取り崩しは相当額になるとみられています。
熊本地震の基金は市町村からの申請を受け、管理する県が判断する仕組み。それだけに、益城町や南阿蘇村など被害が大きかった自治体の今秋の定例議会では「基金の奪い合いになる」と、職員に迅速な対応を求める発言も目立ちました。
熊本県の池田敬之総務部長は「使い道は県が相当グリップをきかせて厳密にやっていく」と言う。山都町の職員はため息をつく。「都市部の住宅に多く配分されるだろうし、手続きが面倒だと、離農する人が増えていくのが懸念される」。

1.被災地情報
①液状化の砂、サンドアートに!熊本市南区
熊本地震で広範囲が液状化し、多くの建物が傾くなどの被害を受けた熊本市南区近見2丁目で昨日10日、液状化現象で噴出した砂を使ってサンドアートをつくる催しがありました。解体した建物の跡地に親子連れらが集まり、砂でケーキや家などを作りました。
液状化対策の勉強会や、行政へ支援の要望をしてきた住民らでつくる「南区(日吉・力合校区)液状化復興対策協議会」などが企画。地震の直後から集めていた砂をふるいにかけて石などを取り除き、水を含ませてサンドアートを作りやすいようにしました。鹿児島県南さつま市で毎年サンドアートを作っている吹上浜砂の祭典実行委員会のメンバーが招かれ、「町づくり」をテーマに砂の彫刻で町を作るライブ制作もありました。
この地域は、熊本地震で出現した幅50~100メートル、長さ5キロ(地盤工学会調べ)の「液状化の帯」の中に位置。傾いた家のジャッキアップや地盤復旧の支援や、再液状化防止の公共工事を求めて熊本市に要望を続けていますが、同市はまだ具体的な支援策を示していません。対策協議会の荒牧康会長(79)は「こうしたイベントで被害の風化を防ぎ、みんなに自分のこととして考えてもらいたい」と話していました。


②地震被害乗り越えことしも新酒! 熊本、山都町
熊本地震で被災した熊本県山都町の酒蔵で、被害を乗り越えてことしも新酒ができあがり、酒造りのシンボルとされる「杉玉」の掛け替えが行われました。
熊本県山都町にある「通潤酒造」は、ことし4月の熊本地震で、200年以上使われてきた酒蔵が壊れるなどの被害を受けました。
別の場所で作業を行うなどして例年より遅れながらも先月、仕込みを始め、ことしも新酒ができあがりました。
昨日10日は酒蔵に杜氏(とうじ)などが集まり、古びた杉玉を取り外したあと、新酒ができたことを知らせる大きさが1メートルほどもある真新しい杉玉に掛け替えました。
会社によりますと、新酒はきれがあって飲みやすく香りもフルーティーで、明日12日から販売されるということです。
通潤酒造の山下泰雄社長は「地震が起きたときは新酒ができるかどうか不安で先が真っ暗になりました。農家の方や蔵を直してくれている方、全国の消費者のおかげで新酒を造ることができ、本当にうれしいです」と話していました。


③小学校の黒板に熊本城!武蔵野美大生ら計画
武蔵野美術大(東京都)や熊本大の学生らが8日夜、熊本市東区の泉ケ丘小の黒板8枚にチョーク画を描きました。9日朝に登校してきた子どもたちは「すごい」「誰が描いたのだろう」と驚きの声を上げていました。
武蔵野美大が全国で取り組んでいる「黒板ジャック」の一環で、芸術に興味を持ってもらうのが狙い。今回は3年の深川侑紀さん(22)=熊本市南区出身=が「熊本地震を経験した子どもたちを元気づけたい」と、熊大生に呼び掛けて計画しました。
学生15人が8日の放課後から午後21ごろまで、1~6年生の教室と図工室の計8枚に熊本城、通潤橋、くまモンなどを盛り込んだ作品を描きました。児童の帆足透音さん(4年)は「絵に立体感があって、絵の世界に自分がいるみたい」と目を輝かせていました。
朝のホームルームで種明かしがされ、絵は始業とともに消された。熊本の名産品に囲まれたくまモンを描いた図工室の1枚だけ、しばらく保存されるそうです。


④雪道タイヤ注文3倍!阿蘇の迂回路利用で…
熊本地震後初の冬を迎え、例年より早く雪道用のスタッドレスタイヤに交換するドライバーが大幅に増えています。阿蘇地方の玄関口に位置する熊本県大津町のタイヤ店では、注文が例年の約3倍に上っており、店員が取り付け作業に追われています。
地震で阿蘇地方と熊本市方面を結ぶ国道57号や俵山トンネルは寸断されたまま。同町からの県道北外輪山大津線(通称ミルクロード)が迂回路の一つとなっています。
同町のタイヤ館みなもと大津店には10月下旬から注文が入り始め、新規購入の予約販売は例年の約3倍で過去最高のペース。これまで国道57号を通勤利用していた人たちが新たに購入するケースが目立つそうです。
週末は1日約80台が殺到し、メーカーなどから応援を得て対応している状況です。同店の前原竜児店長(40)は「ピークは年末。忙しさはまだこれから」と気を引き締めています。
一方、熊本市のイエローハット熊本本山店も、「ことしは夏ごろから問い合わせが入り始め、すでに例年の2割増で売れている」と話しています。


⑤熊本城の思い出写真を再募集!
熊本日日新聞社(熊本市中央区世安町)は、熊本地震で甚大な被害を受けた熊本城の思い出写真を再び募集しています。
地震発生直後に立ち上げた「心の中の熊本城プロジェクト」の一環。プロジェクトは12月でいったん終了しますが、思い出写真の紙面掲載継続を求める声が多く寄せられたため、再募集することになりました。
熊本城にまつわる写真(地震後も含む)とエピソード(30字以内)に撮影年月日を添え、プリントやデジタルデータで送ります。写真の返却はしません。すでに熊日紙面に掲載された写真は不可。応募無料。
来年1月10日締め切り。郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、メールアドレスを記入。〒860-85066、熊本市中央区世安町172、熊本日日新聞社業務推進局「心の中の熊本城」係。データで応募する際は熊日のホームページ「くまにちコム」に専用フォームがあります。広告営業部TEL096(361)3346。


⑥熊日学生音楽コンクール本選開幕!3部門最優秀賞4人 
第49回熊日学生音楽コンクールの個人4部門本選が昨日10日、熊本市中央区の市男女共同参画センターはあもにいで始まりました。初日は管・打楽器、独唱、弦楽器の3部門で、最優秀賞4人が決まりました。
県内の小中高生がクラシック演奏の腕を競うコンクール。予選を通過した35人が3部門に出場。最優秀賞にトランペットの木原朱音さん(熊本北高2年)、独唱の水田智大さん(熊本大付中3年)、菩提行(ぼだいゆき)さん(マリスト高3年)、バイオリンの山根吏央さん(氷川中1年)が選ばれました。
審査員は、古部賢一氏(管・打楽器、新日本フィルハーモニー交響楽団)、森博文氏(同、東京フィルハーモニー交響楽団)、久保田真澄氏(独唱、国立音楽大准教授)、佐々木典子氏(同、東京芸術大教授)、上野清輝氏(弦楽器、ノルウェー・トロンハイム交響楽団)、緒方恵氏(同、上野学園大教授)、加藤一郎氏(ピアノ、国立音楽大准教授)、三上桂子氏(同、桐朋学園大名誉教授)の8人。
最終日の本日11日は、午前10時から同会場でピアノ部門本選の後、グランプリの熊日大賞などが決まります。
その他の入賞者は次の通り。(敬称略、カッコ内は学校・学年、楽器)
◆管・打楽器
●優秀賞:末永麗(清水中2、トランペット)、山下司(東海大星翔高2、マリンバ)、上田皓登(専大玉名高2、チューバ)、松本将輝(熊本高3、同)
●優良賞:川津俊弥(ひのくに高等支援学校3、トロンボーン)、北島実桜(専大玉名高3、アルトホルン)
◆独唱
●優秀賞 淵脇朋佳(菊陽中3)、山本楽音(大津高3)、岩橋由茉(ルーテル学院高1)
●優良賞 宮野恭佳(山鹿中2)、田上美緒(熊本高1)、黒木陽菜子(必由館高1)
◆弦楽器
●優秀賞 本村菜々花(日吉東小2、バイオリン)、深見友一(砂取小6、同)、古場裕英(熊本大付中2、同)、月野隆(清水小6、チェロ)
●優良賞 境将大郎(菊陽西小4、バイオリン)、園田凜(託麻原小5、同)、月野彩也子(竜南中2、同)


⑦ロアッソがファンと交流!「来年は期待して!」   
J2ロアッソ熊本のサポーター感謝イベント「大忘望年祭」が昨日10日、熊本市のサンロード新市街でありました。多彩なステージイベントなどを通し、選手とファンらが交流しました。アーケード内にステージを設置。トークショーにはFW巻誠一郎ら6人が登壇。大卒ルーキーのMF八久保颯は「たくさんの人を期待させておきながら…」と前置きし、「全然駄目でした。来年は期待してください」と話し、会場は笑いに包まれました。
巻はMF上村周平、FW若杉拓哉に気の利いたコメントを求め、ベテランらしい駄目だしを繰り出しました。MF岡本賢明とMF黒木晃平は「来年は結果を残して熊本に元気を届ける」と上位浮上を宣言し、締めくくった。餅つきや大声コンテストにも選手が登場しました。
選手たちはサインに応じたり、グッズショップの店頭に立ったりして、ファンとの触れ合いを楽しみました。


⑧震災後の公共交通考える!熊本市でシンポ  
熊本都市圏の公共交通の課題を考える「交通問題シンポジウム」が9日夜、熊本市中央区の県民交流館パレアでありました。熊本地震による影響などについて意見を出し合いました。
運輸関係の労働組合や学識者でつくる「国民の足を守る県民会議」(会長・坂本正熊本学園大教授)などの主催。約140人が参加しました。
現状を説明した熊本市交通政策総室の田尻亮司室長によりますと、市内のバス利用者数は1975年度から40年で7割減少。被災後のダイヤ減便と収入減、慢性的な運転手不足などを、震災復興に向けた課題としました。
その後、田尻室長ら4氏が討論。県高校教育課の手島和生政策監は「道路が寸断された阿蘇地域の高校生の通学の足の利便性向上が課題。臨時バスの運行会社などともに解決を図りたい」と強調。
県民会議の古賀弘事務局長は、人口減少と高齢化を念頭に「大量輸送に主眼を置いた政策から、交通弱者に目を向けた身の丈に合った政策への転換が必要」と述べました。


⑨ヴォルターズ、中地区首位撃破!勝率B2トップ 
バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)第11節は昨日10日、交流戦が始まり、各地で9試合を行いました。西地区首位の熊本ヴォルターズは名古屋市枇杷島スポーツセンターで中地区1位のファイティングイーグルス(FE)名古屋に73─66で競り勝ちました。通算18勝3敗で、東、中、西の3地区でトップとなる勝率8割5分7厘。
熊本は、練習中に首を痛めた小林慎太郎主将が欠場し、神原裕司がフル出場しました。第1クオーターは、FE名古屋のソロモン・アラビにゴール下を攻められるなど、5分すぎまでに10点差をつけられましたが、中西良太を中心にした攻撃で19─16としました。
その後は再び追い掛ける時間帯が長かくかかりましたが、第3クオーター残り1分を切って逆転。第4クオーターは相手のファウルが重なったこともあり、徐々に流れを引き寄せ、要所でレジナルド・ウォーレン、古野拓巳、神原の3点シュートが決まり、シーソーゲームを抜け出しました。熊本は本日11日も同会場でFE名古屋と対戦します。
このほか、西地区2位の島根は西宮(中地区)を下し、同3位の広島は奈良(同)に勝ちました。
交流戦は来年3月中旬まで続き、熊本は、今節を含めて東、中地区の計12チームと2試合ずつ戦います。


⑩「みんなの家」にミニ図書館!西原村仮設に完成 
熊本地震で被災した約300世帯が入居する西原村の小森仮設団地に昨日10日、ミニ図書館や全面ガラス張りなど住民の要望を反映したユニークな集会施設「みんなの家」3棟が完成し、お披露目されました。
3棟は県産材を使用した木造平屋で、床面積約60平方メートル。「子どもが勉強できる場に」「キッチンは広く」など住民の要望を受け、アイデアが詰まった設計となっています。
たくさんの本棚や子どもの勉強机、大型キッチン、長いデッキ、外部トイレなど、それぞれ特徴的だ。全面ガラス張りで開放的な印象の施設や、家具やベンチを可動式にして自由なレイアウトで多用途に活用できる施設が目を引きます。
完成式では、県建築課の清水照親課長が「毎日みんなで集まって活用してほしい」、日置和彦村長も「いつでも気軽に立ち寄って、住民同士の絆を深めてもらいたい」とあいさつしました。
住民らは施設の中で、豚汁を食べたり、おしゃべりを楽しんだりして、くつろいでいました。遊び場の少ない子どもたちは、思いっきり走り回って歓声を上げていました。


⑪ムネリン「復興支援したい」!益城町などで仮設訪問や野球教室 
今季米大リーグのカブスでプレーした元福岡ソフトバンクホークスの川崎宗則選手(35)が昨日10日、益城町などで熊本地震からの復興を支援するイベントを行いました。同町の木山仮設団地を訪問後、藤崎台県営野球場で県内の小学生約120人を相手に野球教室を実施。震災の爪痕を目の当たりにし「想像を超えていた。びっくり。ショック」。被災者を思い「必死で生きて今、笑顔で頑張っているけど、これからもまだまだ大変。忘れてはいけない」と強調しました。
同仮設住宅で暮らす實取(みとり)澄子さん(74)は「以前から好きだった」という川崎選手からカレンダーの裏にサインをもらいました。現在は半壊した自宅の解体を待っている状況だそうです。集会所での交流では来季所属先が未定の川崎選手へ、日本球界復帰を期待する声も上がったが實取さんは「もう1年(米球界で)頑張って。今しかないもの」とエールを送りました。
野球教室に参加した益城中央小6年の村上叶多(かなた)君は「川崎選手は面白くて、うまくて、格好良かった」と笑顔。本来の練習場所だったグラウンドが地震の影響で使えなくなり、別の場所での練習が続きますが「中学、高校と野球を続けて、プロ野球選手になって活躍したい」と夢を膨らませていました。


⑫水俣漁師市2周年、大にぎわい!丸島漁港、鮮魚に買い手次々
水俣市の丸島漁港で月1回開かれている水俣漁師市が昨日10日、2周年を迎え、多くの人でにぎわいました。午前9時の開場と同時に常連客などが列をつくり、安くて新鮮な魚介類を買い求めていました。
約60センチのヒラメやタイなどの活魚、イサキやメバルといった鮮魚も並び、数百円の品を中心に売れました。2周年を記念して、魚介類が入った箱の重さを当てるクイズ大会もあり、家族連れなどが箱を持ち上げて重量を予想し合いました。
近くの飲食業大山直志さん(67)は「普通では買えない値段。友人たちにも振る舞いたい」。主催した水俣市漁協の前田和昭組合長(68)は「常連客に支えられ続けてこられた。漁港や漁師たちの活気にもつながっている」と話していました。
市漁協は、会場で魚をさばくサービスを提供する準備も進めています。次回開催は来年1月14日の予定。


2.ここ一週間の地震
2016/12/11 10:09   11日 10:06頃  福島県沖  1  
2016/12/11 09:40   11日 09:37頃  福島県沖  1  
2016/12/11 05:01   11日 04:58頃  鳥取県中部  2  
2016/12/11 01:30   11日 01:27頃  釧路地方中南部  1  
2016/12/10 18:23   10日 18:18頃  トカラ列島近海  2  
2016/12/10 13:52   10日 13:48頃  岩手県沖  1  
2016/12/10 13:49   10日 13:45頃  岩手県沖  3  
2016/12/10 12:32   10日 12:28頃  西表島付近  2  
2016/12/10 09:12   10日 09:09頃  島根県西部  2  
2016/12/10 08:34   10日 08:31頃  茨城県沖  1  
2016/12/10 01:01   10日 00:58頃  熊本県熊本地方  2  
2016/12/10 00:13   10日 00:10頃  熊本県熊本地方  1  
2016/12/09 21:17   09日 21:13頃  熊本県熊本地方  1  
2016/12/09 20:06   09日 20:02頃  鳥取県中部  1  
2016/12/09 18:34   09日 18:31頃  福島県沖  1  
2016/12/09 07:45   09日 07:37頃  熊本県熊本地方  1  
2016/12/09 04:37   09日 04:34頃  福島県沖  1  
2016/12/09 03:18   09日 03:14頃  根室地方北部  2  
2016/12/09 01:16   09日 01:13頃  三重県南部  1  
2016/12/09 00:25   09日 00:21頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/09 00:22   09日 00:18頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/09 00:20   09日 00:16頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/09 00:12   09日 00:09頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/09 00:09   09日 00:05頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/09 00:06   09日 00:01頃  トカラ列島近海  2  
2016/12/08 23:57   08日 23:54頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/08 23:45   08日 23:41頃  トカラ列島近海  2  
2016/12/08 23:40   08日 23:36頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/08 23:38   08日 23:33頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/08 23:35   08日 23:31頃  トカラ列島近海  3  
2016/12/08 22:45   08日 22:42頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/08 22:10   08日 22:06頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/08 21:45   08日 21:40頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/08 21:42   08日 21:38頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/08 21:06   08日 21:01頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/08 20:59   08日 20:55頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/08 20:43   08日 20:39頃  トカラ列島近海  3  
2016/12/08 20:34   08日 20:30頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/08 20:21   08日 20:16頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/08 20:18   08日 20:14頃  トカラ列島近海  2  
2016/12/08 20:18   08日 20:12頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/08 20:14   08日 20:11頃  トカラ列島近海  2  
2016/12/08 20:03   08日 19:59頃  トカラ列島近海  3  
2016/12/08 20:02   08日 19:59頃  北海道西方沖  2  
2016/12/08 19:19   08日 19:15頃  福島県沖  2  
2016/12/08 17:19   08日 17:15頃  福島県沖  3  
2016/12/08 16:01   08日 15:58頃  福島県沖  1  
2016/12/08 15:17   08日 15:14頃  北海道南西沖  1  
2016/12/08 13:28   08日 13:25頃  宮城県沖  2  
2016/12/08 12:21   08日 12:18頃  宮古島近海  2  
2016/12/08 09:11   08日 09:07頃  薩摩半島西方沖  1  
2016/12/08 05:11   08日 05:08頃  福島県沖  1  
2016/12/07 22:32   07日 22:29頃  宮城県沖  1  
2016/12/07 19:18   07日 19:15頃  青森県三八上北地方  2  
2016/12/07 19:18   07日 19:14頃  青森県三八上北地方  1  
2016/12/07 18:58   07日 18:55頃  福島県沖  1  
2016/12/07 10:32   07日 10:29頃  奄美大島近海  1  
2016/12/07 08:21   07日 08:17頃  宮城県沖  2  
2016/12/07 06:30   07日 06:27頃  熊本県熊本地方  1  
2016/12/07 06:17   07日 06:12頃  福島県会津  2  
2016/12/07 06:03   07日 05:58頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/07 06:00   07日 05:54頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/07 05:58   07日 05:53頃  トカラ列島近海  2  
2016/12/07 05:52   07日 05:46頃  トカラ列島近海  2  
2016/12/07 04:48   07日 04:45頃  熊本県熊本地方  1  
2016/12/07 01:50   07日 01:46頃  熊本県熊本地方  3  
2016/12/06 23:26   06日 23:22頃  奄美大島近海  2  
2016/12/06 21:38   06日 21:35頃  岩手県沖  1  
2016/12/06 20:41   06日 20:38頃  兵庫県南東部  2  
2016/12/06 18:23   06日 18:18頃  トカラ列島近海  2  
2016/12/06 17:05   06日 17:02頃  熊本県熊本地方  1  
2016/12/06 16:46   06日 16:42頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/06 12:19   06日 12:16頃  熊本県熊本地方  1  
2016/12/06 12:14   06日 12:12頃  熊本県熊本地方  2  
2016/12/06 10:23   06日 10:20頃  熊本県熊本地方  1  
2016/12/06 09:54   06日 09:51頃  岐阜県飛騨地方  2  
2016/12/06 09:21   06日 09:18頃  岐阜県飛騨地方  1  
2016/12/06 09:08   06日 09:05頃  岐阜県飛騨地方  3  
2016/12/06 06:27   06日 06:24頃  熊本県熊本地方  2  
2016/12/06 04:05   06日 04:02頃  浦河沖  1  
2016/12/06 02:52   06日 02:49頃  日向灘  1  
2016/12/05 15:33   05日 15:29頃  福島県沖  2  
2016/12/05 11:56   05日 11:52頃  熊本県熊本地方  3  
2016/12/05 11:24   05日 11:21頃  伊豆大島近海  2  
2016/12/05 07:34   05日 07:31頃  神奈川県西部  1  
2016/12/05 06:34   05日 06:30頃  トカラ列島近海  1  
2016/12/05 06:13   05日 06:09頃  紀伊水道  1  
2016/12/05 05:47   05日 05:43頃  福島県沖  2  
2016/12/05 02:51   05日 02:48頃  宮城県沖  2  
2016/12/05 01:04   05日 01:01頃  栃木県北部  1  
2016/12/04 23:57   04日 23:53頃  留萌地方中北部  2  
2016/12/04 22:31   04日 22:28頃  熊本県熊本地方  1  
2016/12/04 20:46   04日 20:42頃  福島県沖  3  
2016/12/04 18:50   04日 18:47頃  熊本県熊本地方  2  
2016/12/04 14:39   04日 14:36頃  福島県沖  3  
2016/12/04 14:36   04日 14:33頃  福島県沖  2  
2016/12/04 14:24   04日 14:21頃  鳥取県中部  1  
2016/12/04 14:17   04日 14:14頃  沖縄本島近海  1  
2016/12/04 12:02   04日 11:59頃  岩手県沖  1  
2016/12/04 08:38   04日 08:34頃  福島県沖  2

 

(続く)