2020年度 一般社団法人東白川青年会議所 第40代 理事長 遠藤 貴人 | 一般社団法人東白川青年会議所 Official Weblog

2020年度 一般社団法人東白川青年会議所

第40代理事長 遠藤 貴人

 

 

             所 信

 

 「青年よ、利己のための野心を燃やすことなく、人間の本分をなすべく大望を抱け」

 

【はじめに】

 「緑と清流の東白川に創造の光を」をスローガンに、情熱に溢れた先輩が東白川青年会 議所を誕生させた1980年。本年2020年まで、東白川青年会議所には40年の長き に渡る歴史があります。明るい豊かな社会の実現のため、果敢に挑戦し一心不乱に活動し てきた先輩たちによって、私たちの現在があります。これらは連綿と積み重ねてきた運動 による成果であることを私たちは忘れてはなりません。未来に何を残していけるか、残し ていかなければならないか、他人事ではなく自分事として向き合い、昭和から平成、そし て令和へと時代が大きく変わった今、先輩たちの積み上げてきた運動を基に、現状に満足 することなく、果敢に挑戦する精神を引き続き次代に繋いでいきます。

 

【未来を担う人材の育成】

 未来を担っていくのは子どもたちであり、支えていくのは大人たちです。インターネッ ト社会の加速的発展による情報社会や核家族化、地域コミュニティーの希薄化などにより、 子どもたちは利他の精神や自制心、規範意識の低下、人間関係を形成するコミュニケーシ ョン能力などが不足していると感じます。「明るい豊かな社会」実現の根底には、未来を担 う子どもたちの健やかな成長は欠かせません。人と人の交流や繋がりによって築かれる、 思いやりある感受性豊かな人材を育成します。また、子どもの成長を支えるのは大人たち です。大人たちが率先して模範となるような姿勢を見せ、利他の精神を成長させていかな くてはなりません。子どもと大人が一緒に成長することで、社会環境を必然的に変化させ ていきます。

 

【輝かしい地域の創造】

 まちの未来を創造していく源は人にあります。一人ひとりがまちづくりの主役であると いう自覚を持つことで、地域の課題を主体的に捉え解決への糸口を模索するとともに、自 2020年度 理事長所信 ver.3 治に対する意識と地域力を高めていきます。また、他者に問題の解決を任せきりにするこ となく、自らの力によってまちの課題に挑戦する情熱は、必ず周囲に伝播しまちを動かし ていきます。自立した魅力溢れる地域となることで心の拠り所である「ふるさと」への愛 着心や誇りを確立させていきます。

 

【次代に繋ぐ組織の構築】

 異なる地域において活動してきた仲間との交流は見識を拡げます。他団体との積極的な 交流機会から刺激を得ることも重要です。物事の本質は実際に触れ、自身の目で見て感じ てみないと見えません。本年創立40周年という節目を迎えます。今日まで地域諸団体と 共に連携して活動できたのも、先輩たちより受継がれてきた運動の歴史によるものです。 受継がれていくべきものはしっかりと受継ぎ、変えなければならないものを変えていくた め、地域における課題を改めて検証し、より時代に沿った形に変えていきます。

 

【多様性豊かな人材の拡大】

 これからの青年会議所には「多様性の受容」が大事であると考えます。人には多くの個 性があり、全てにおいて同じ人は存在しません。私たちに必要とされるのは、個々の違い や多様性を受け入れ、自己の成長や事業の発展に活かしていくことです。その為に、現在 入会していない業種や職種等、幅広く仲間を迎え入れ、新たな知恵や知識を取り入れます。 会員の拡大は、地域における青年会議所運動への評価そのものであり、メンバーが青年会 議所運動を具体的に理解し全員で実施する必要があります。青年会議所メンバーとして自 己の積極的変化を促していくためにも、これまでの志を引き継ぎ、活動の魅力を最大限に 伝え、何事にも果敢に挑戦する JAYCEE を目指します。

 

【おわりに】

 私たちの人生には限りがあります。物事に果敢に立ち向かい挑戦できる特権が許される 青年としての期間はもっと短いはずです。生まれも育ちも立場も異なる私たちに平等に与 えられるものは「時間」です。どのような時間を過ごしていくかにより、及ぼす未来は大 きく変わると信じています。青年会議所の素晴らしさは、様々な人と出会い、語り、活動 を通じた仲間との交流で、積極的な行動ができるよう自身を変えてくれることです。自ら をどのように自己成長に結び付けていくのか。青年会議所メンバーとして限られた時間で、 限りのないまちの未来に挑んでまいります。