こんにちは音譜 

東大阪病院 感染管理認定看護師Sです爆笑

毎年、職員を対象に感染対策について研修を行っています。

新人研修では正しい知識を習得し、現場ですぐに活用(実践)できる内容にしたいと思い資料を作成しています。
全職員対象の研修会では忙しい業務の中でも感染対策を忘れず実施してほしいので、必ず手指衛生を盛り込んだ資料を作成し研修を行っています。

講師をする側としては、言いたいことが多く、あれもこれもと詰め込みすぎると「しんどい研修だった💦」という印象しか残らないので、内容を絞り、医師や看護師だけでなく、どの職種が聞いても分かりやすい研修を心がけています合格

研修の後は、看護部感染委員会メンバーと協力し、手指衛生直接観察ラウンド個人防護具の着脱などの対策が正しく実施されているかを定期的に確認しています。

 



5月は手指衛生強化月間として、パソコンや扉など職員の目につく場所にポスターを掲示し、意識づけを図りました。
またラウンドの頻度を増やし、感染の原因となる細菌やウイルスを、自分たちの手を介して患者さんや環境に持ち運ぶことがないようタイムリーに声掛けを行い出来ていないタイミングに気づいてもらうなど職員へ直接働きかけを行っています。

 

 

2024年WHO手指衛生グローバルキャンペーンポスター

2024年世界手指衛生デー (who.int)


ラウンドの中で職員からの手荒れに対する相談も多く、個別に対応することもあります。
手荒れは細菌の温床になるため、職員の手指を介した接触感染の原因になることがあります。また、手荒れによる痛みなどから、手指衛生遵守率の低下につながることもあります。
「手指衛生を徹底させること」だけでなく、手荒れ対策も同時に取り入れることで、「手洗いへの抵抗感」を下げることにつながります。
当院で行っている手荒れ対策として、保湿成分配合手指衛生剤の導入や、必要に応じて専用の消毒剤を使用してもらうなどそれぞれの症状に応じて対応しています。


業務の中で感染対策がついつい薄れてしまう場面もありますが、感染症が発生したときに「あの時手指消毒をしっかりしておけば・・・」というような後悔がないよう、患者さんや自分たちの安全を守るためにもスタッフ全員が感染対策を習慣化できることを目指して、これからも研修やラウンドを行いますOK
 

 

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社会医療法人有隣会 東大阪病院は地域住民のみなさまの多大なご協力を頂いて、2023年10月に移転し、新病院で新たな出発をすることになりました。
引き続き地域に根差した、よりよい診療を目指してまいりますので、ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます