こんにちはビックリマーク
東大阪病院 看護部 口腔ケアチームのMです。

東大阪病院の口腔ケアチームは「すべての患者さんの口腔環境を整え、健康促進や全身疾患の予防に努めながら患者さんの安全安楽を確保し、QOL(生活の質、生命の質)を高めていく支援を実施し、その担い手である医療従事者の教育・育成を行う」ことを目的に2017年から活動を開始しています。

主な活動は
 ①訪問歯科との連携強化
 ②看護師の口腔アセスメント技術を均てん化し、個人に合わせた口腔ケアを行う

  ことが出来るスタッフの育成 
です。
 
今回は訪問歯科との連携強化についてお話をさせていただきますにっこり

毎週金曜日に医療法人乾洋会 タクデンタルクリニックのスタッフの方が訪問歯科診療
に来てくださっています。

病院に入院している患者さんの中には、虫歯・義歯の不具合、歯周病口腔衛生環境の悪化などにより、歯科治療が必要な患者さんが多数入院されてます。

口腔衛生状態と体の栄養状態は密接に関係しています。

虫歯や歯周病は、食べることが難しくなり、栄養不足につながる可能性があります。

栄養が不足すると免疫力や治癒力が低下します。

また、口腔健康状態が悪化すると、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。

誤嚥性肺炎は65歳以上の高齢者に起こる肺炎の多くを占めており、高齢者の死亡原因の第3位は誤嚥性肺炎を含む肺炎です。

誤嚥性肺炎が高齢者に多い理由は主に4つあると言われています。
 ①嚥下障害
 ②咳反射の動きの低下
 ③口腔内が清潔に保たれていない
 ④体力や抵抗力の低下


上記の理由からも口腔衛生を改善することは重要な看護の役割です。

今年度よりタクデンタルクリニックのスタッフと協力し、回復期リハビリテーション病棟入院するすべての患者さんを対象に無料歯科健診が始まりました。

回復期リハビリテーション病棟では、患者さんの在宅復帰を目指すために、口腔機能評価を入院時に行い、経口摂取の確立(かめる・食べられる口に)を歯科医とともに行っています。

健診で治療の継続が必要と診断された患者さんは治療を開始することができます。

治療が必要ではない患者さんには歯科医より歯磨き方法の指導や義歯の管理方法などの助言があり、患者さんからの評判も良いですニコニコ

また、口腔ケアで困ったときは、タクデンタルクリニックのスタッフに相談し、助言をいただきながら日々、患者さんの口腔ケアを実施しています。

今後は大阪歯科医師会より、当院の看護師向けに口腔ケアの勉強会を開催していただき、看護師の口腔ケアの質向上に向けて連携していく予定です。

また勉強会の様子やその他の取り組みをブログで発信していくので楽しみにしていてください物申す

 

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社会医療法人有隣会 東大阪病院は地域住民のみなさまの多大なご協力を頂いて、2023年10月に移転し、新病院で新たな出発をすることになりました。
引き続き地域に根差した、よりよい診療を目指してまいりますので、ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます