要約

 

「フランス革命以前は、人々は階級社会を当たり前だとして受け入れていた。

階級社会においては、「人はその階級に応じた生き方や、階級に応じた倫理を持つべき」だと信じられていた。

だがフランス革命的な「すべての人間は平等である(平等であれ)」というイデオロギーは階級的な行動規範を破壊した。

 

階級無き平等社会では、人々は「他人からどう思われているか」がすべてとなり、行動規範も人からの評価になる。人生の目的も、過度な自己実現へと変わる。

そして、自分や他人が競争に破れるのは自分が才能がない無能者だからだと自他にレッテルを貼られる。

 

自分と他人は平等であるという思い込みは、「他人と自分は同質であるべきだ」という観念へと変わっていき、

「差異なる者」への攻撃性と、その者が道徳的に劣っているかのような錯覚をもたらす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

反革命歌