先日、ホテル森本の記事

「ちなみに、温泉マップに出ている片山津の温泉宿はわずか12。
 佳水郷、加賀プラザホテル、ホテル古賀の井、癒しの宿まるや、ホテルよしの、矢田屋松涛園、せきや、季がさね、ホテル森本、かのや光楽苑、加賀観光ホテル、ホテルながやま」

と書いた後、じゃあ、昔はどのくらい温泉旅館があったのか、気になってきた。

 書棚をひっくり返していたら、一昔前、というか正確には14年前の発行になる1994年版の「マップルマガジン」が出てきた。当時の片山津温泉の、市街地マップが載っている。

 ホテル向陽、佳水郷、加賀プラザホテル、北陸グランドホテル、北陸古賀の井、北陸国際ホテル、旅館水月、南陽園、ホテルよしの、せきや、矢田屋、ホテル森本、かのや光楽苑、ほうらい遊仙閣、みたにや水光園、ホテル白山荘、ホテルあらや、聴仙閣、ホテルささや、加賀観光ホテル、第一観光ホテル、片山津ロイヤルホテル、ホテルながやま。

 23である。半減だ。もちろん残った宿でも身売り・改名があるから、そのまま続いた宿のほうが少数派になる。

 スキー人口もいまやピークの3分の1だそうである。リゾートと言われる消費行動も、旅館での宴会もそうだろう。
 減ったのが変なのではない。バブルといわれた経済状況が、いかに不自然でおろかなものだったか、ということだろう。そして愚かでまじめな者がババを引く。

 日銀総裁が誰であろうと、経済は、勝ち残りと売り抜けのゲームなのである。