部屋が汚れていること、汚れた部屋のことを「汚部屋(おへや)」というらしい。
掃除片づけは、幼稚園・保育所でも小学校でも、「習慣」として、しつけられる。
だが、評点がつくことはない。
いま、幼稚園の教育要領をチェックしたが、言及がなくて驚いた。
小学校の学習指導要領(教育基本法や学校教育法の抄もついている)にも、なさそうだ。
「脱ぎ着、食事、排せつ」などの「基本的な生活習慣」に含まれるということか。
掃除片づけは、高校大学と長ずるにつれ、教育の範疇を外れ、
下っ端の雑用となり、ついには外注になる。
社会人になって、掃除から始めると言われて文句が出たりする。
勘違いも甚だしい。
掃除片づけ、整理整頓は、人が生きる上での基本である。
個人一生の課題である。
人が来ないからと汚い部屋に住み続けるのは、身体的にも精神的にも不健康で、
その状態を持続している人は病気で、
考え方と行動の、積み重ねでかかった病気は、生活習慣病である。
病気を病気と認識できないのは、社会全体の病気である。
汚れている、きれいにしたいという健康な感覚が、
全くないのならば、それは直ることのない「障害」だが。
何とかしたいと思っているのなら、直すことができるのが病気である。