週末、女房とテレビを見ていたら、Eテレ(NHK教育)で、「テストの花道」をやっていて、
その日はたまたま、「小論文」に勝つための回を再放送していた。

女房が言うには、国公立大学の後期試験では、ほとんどに「小論文」が課されるそうで、
うちにいる受験生は、これがあまり得意ではないそうだ。
夫婦で、マジに要点をチェックした。

最初に、小論文とは何を書くものか、という話があって、

問題提起は適切かチェックせよ、とのこと。
(賛否両論あるもの、自分の手に負えるか、社会的な意義があるか)

次に、小論文を構成する四部構成という「型」を、書き出しで身に付けよ、という。
「だろうか、たしなよ」=問題提起、意見提示、展開、結論
…(この記事末尾↓の画像参照)

最後に、魅力的な展開にするための3W1Hという切り口を紹介、

というような、番組の流れである。
受験や小論文のみならず、何かを「考える」コツ、
自ら課題を見つけ出し、解決方法を考える、まさにその方法についての話だ。

  ◇

実は、個人的に一番印象深かったのは、冒頭である。
小論文とは、何を書くものか。

NHKのウェブからコピペすると

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  • 感想文
    感じたことを書く。
    読書感想文などに代表される自分が感じたり、思ったことを書く文章のこと。
  • 報告文
    事実を書く。
    生徒会や委員会の活動などを報告する文書があてはまる。
  • 小論文
    自分が考えたことを書く。
    自分の意見や主張をまとめた文章のこと。

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    ということで、要するに着地点のない文章は小論文にならないのだ。

    このブログはどうだろうか。世の中の報道はどうだろうか。

    イスラム国にとっ捕まったジャーナリストについて、私は
    「自己責任」どころか、「自業自得」とまで書いた。
    少なくとも私に責任はないし、これは「感想」にすぎない。
    国は当然、救出に全力を尽くすべきだし、最後には経緯を明らかにし、結果に責任を負わなければならない。

    テレビでしたり顔で解説していても、当人以上に現地の事情に詳しい者など、いない。
    情報も権限もないくせに、意見や主張をしようというのが間違いのもとなのだ。

    マスコミは、様々な立場の人の「感想」を「報告」することしかできない、と自ら告白して、
    つまらぬ「小論文」など書かぬがいい。


    (画像も、NHKのサイトより)

    小論文