「♬大事な青春無駄にして、紙切れ一枚に身を託す」という表記の歌は、35年前に自分が受験生だった時にも、けっこうな「懐メロ」だった。

大学受験には意義があり、青春のムダではない。
紙切れは一枚ではないし、象徴としての解答用紙一枚の背後には、人類の文化の膨大な積み重ねと、それを伝えたい学びたいというおおぜいの、意思がある。

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ウチの受験生と、センター試験の自己採点に基づいて、受験校や学科を話し合った。

暮らしたい人生、学びたい学問のための、大学選びである。
高望みや行く意思のない滑り止めを整理し、志望校を絞る。

2次試験までの準備に集中して、密度濃く、悔いの残らぬ時間を過ごしてほしいと、思うばかりである。