闘牛
写真はメキシコシティーの住宅街。小さな公園で闘牛の練習をしていたので、その道具を撮らせてもらった。
作り物の牛の頭を一輪車につけたものは、なかなかの完成度で、昨日や今日思いつきで作ったものではないことがわかる。

メキシコは、コロンブスの「アメリカ発見」をきっかけにした、スペインの南米占領の発祥の地である。
それ以前の文化とラテン文化は、人種同様に混ざり合っていて、
征服したものとされたもの、両方を先祖に持つメキシカンの、伝統文化に対する複雑な心情は、日本人には想像もつかないところがあるだろう。

二度の世界大戦を経て、戦争はすべきでない、という認識は世界共通のものになったが、
自衛力・抑止力があればこそ、という考えと、それこそが戦争の元だという考えとは、対立したままである。

湾岸戦争とその後の自衛隊の海外派遣をきっかけに各地にできた「九条の会」の関係者から、
活動の活性化について相談を受けた。
確かに憲法九条は、このところの自民党の復興?のなかで、かなり追い詰められていて、
「解釈による集団的自衛権の行使に反対」する人の中にも、「正面から憲法改正に取り組め」という人がいたりする。

私は無党派を公称しているが、「護憲派」である。なぜなら、あまり日本人の良識を信用していないからだ。
手続きを踏んで憲法が改正されるくらいなら、違憲状態の深まりが、様々な場で議論になる方がいいと思っている。

ダジャレで、「九条救助隊」というものを提案させてもらった。

敵味方、勝ち負けの視点では、誰も救うことはできない。
改憲護憲、安保条約や自衛隊への賛否、自民党や安倍政権への好悪、どちらの立場であれ、
1.憲法九条をあらためて読むこと、
2.「わからない」も含めて、それぞれの立場と意見を明らかにしあうこと、
そこにしか、「救いの道」はないように思うのだ。

8月9日(土)、第1回「救助隊」ミーティングは、お昼にカレーを食べながら2時間、というような予定である。
ごはんを食べて、本音の世間話と情報交換なら、誰にとっても価値があるのではないか。
(9月9日(火)の夜、10月9日(木)の朝など、毎月9日にやっていきたいと思っている)

詳細はまたお知らせする。


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