自戦記を書くのはいつ以来だろうか。

 

 

9月2日、麻雀最強戦の店舗予選に参加した。

今回が初めての経験である。

参加したお店は東京・飯田橋の麻雀ロン。

自分のホームであり、原点と言える店だ。

 

この日のレギュレーションは、3半荘(50分打ち切り)打って20人中上位8名が決勝卓進出。

ポイントリセットで決勝卓を2卓立て、各卓のトップが東東京予選に勝ち上がり、という形だ。

従って、まずは8位以内に入るのが目標となる。

この日はある程度真っすぐ打っていくことをテーマに掲げ、卓についた。

 

 

・1回戦(南家スタート)

東1局、4巡目に發暗刻・ドラのカン2p待ちをリーチし、きっちりツモって2000-4000と、幸先のいいスタートを切る。

このリーチを真っすぐ打てたことで、個人的にはいい精神状態にあると思えた。

その後、東4局の親に3900を放銃するなどしてまくられるものの、上とは僅差、下とは割と離れた2着で南場を迎える。

南1局、親に1500を放銃。

放銃に関しては2局とも、仕掛けに対して真っすぐ打ってのもの。

変に日和るよりはマシだと、あまり気にしてはいなかった。

 

次局、親がリーチ一発ツモで8000オール。

次局もリーチ一発ツモで6000オール。

あっという間に景色が変わってしまった。

 

その後、対面の5s切りリーチに対しソーズ4468のカン7s待ちに構えていたところにツモ5s、気持ち悪さを感じつつ打った8sで放銃し、いよいよ体勢の悪さを感じる。

さらに点棒を減らし、オーラスは対面のリーチに対し逆転条件で追っかけるもツモる前にツモられ、ラスに近い3着に沈んだ。

 

 

・2回戦(東家スタート)

2巡目カン3pリーのみをかけずにこねくり回していたら先制をとられるなど、どうにもかみ合わない麻雀が続く。

そうこうしている内に上家にツモで吹かれるも、こちらもドラシャンポン待ちリーチからのハネ満ツモ、国士狙いからのチートイドラドラなどで追いすがる。

 

オーラス、トップとは7000点差、3着目とは2000点ちょっとの差の2着目。

 

中盤、写真のテンパイが入り、長考する(画像は終局後再現)。

ドラは東、シャンポンでツモれば満貫で条件クリア。

リャンメン待ちリーチの場合、一発ツモかツモ裏でトップ目を逆転できるが、出アガリだと2翻、あるいは3翻を偶然役で補わなくてはならない。

見た目枚数は、5mが1切れ、58sは3枚切れだった。

 

僕はここで、シャンポン待ちリーチを打った。

直後、一発で対面から打たれる8s。

そして対面の追っかけリーチにカン2pで刺さり、3着に沈んだ。

裏ドラは、7sだった。

 

シャンポンリーチを打ったのは、暗刻が二つでツモっても裏が乗りにくい、というのが大きな要因だった。

そして、初戦の3着によるマイナスが大きいため、最終戦を見据えてトップを狙いにいった、ということもある。

ただ、実際にはここで2着キープをしておけば、最終戦はトップ条件とはいえトップさえ取ればだいたいOKという状況。

しかし3着落ちだと、大きめのトップが必要になる。

さらに言えば、対面のオリはほぼない。

ならばアガりやすいリャンメン待ちが良かったのではないか、と今は思う。

あるいは、ツモ専でダマか。

 

裏ドラに頼らず、ツモって自力でトップを取る。

そんなヒロイックな幻想を抱いてしまったのは、まだどこかで条件戦の立ち回りをシビアに見られていなかった証なのかもしれない。

はたから見るのと、実際に渦中へ身を置くのとでは、これほどまでに違うのか、と。

 

 

・3回戦(南家スタート)

ポイントを考えると、せめて5万点くらいのトップがほしかった。

しかし、この局の展開は早かった。

こちらにテンパイが入る前に、1000点、2000点程度でどんどん局が流れていく。

僕の1回目の親もあっさり終わった。

残り時間がたっぷりある中でまわってきた2回目の親番、これがラストチャンス。

どうにか先手を・・・とは思ったものの、どうにもツモが伸びず、最後は下家があっさりツモ。

残りの局はとにかくトップを狙って高打点を作りにいったものの実らず、20分ほど時間を残し、僕の麻雀最強戦は終わった。

 

まあ、ひと言で言えば実力不足だったのだろう。

大きなものから細かいものまで、ミスも多々あったように思う。

少なくとも、1回戦、2回戦はそれなりに手も入っていたし、どうにかできたはずだ。

それらを悔いつつ、最後の親が落ちてからは、本当に苦しい時間を過ごしていた。

ただ、世の麻雀打ちは多かれ少なかれこういう経験をしているのだろうし、その一端を感じられただけでも良かったと思いたい。

 

・・・卓番が444で、選手番号が13か。

こうしてみると、不幸の数字のオンパレードだな。

関係ねーけど。

 

 

本当に悔しい中でも、1点だけ自分を褒めたいところがある。

この日は先に書いた「攻めの姿勢」とは別に、「牌をこぼさない」という裏テーマを持っていた。

先日たまたま読み返した「打姫オバカミーコ」に書いてあったことで、確か今年の麻雀最強戦の振り返りでも、岩瀬プロが牌の扱いについて振り返っていた。

 

もともと自分は牌の扱いがあまり丁寧ではなく、牌をこぼしがちなところがあった。

それを意識した結果、今日は1牌もこぼさず3回戦まで打ち終えることができた。

当たり前のことなのかもしれないけど、この意識はどんな場で打つにせよ、常に持っておきたいと思う。

 

 

 

いやー、悔しい。

もう一回、どこかの店舗予選に出てみようか。