Mリーグ2019シーズンは、U-NEXT Piratesの優勝で幕を閉じた。

オーラスは最後の最後まで優勝の行方が分からない大熱戦となり、見ていた方も手に汗を握ったと思う。

僕もめちゃくちゃ興奮したし、感動した。

 

Mリーグの閉幕と共に、僕のMリーグ観戦記者としてのシーズンも終了した。

まずはMリーガーのみなさん、Mリーグ関係者のみなさん、お仕事を依頼してくださったキンマweb、そして読者のみなさんに御礼申し上げたい。

本当に、本当に、ありがとうございました。

 

 

僕がキンマwebで書いたMリーグ観戦記は、全部で34本。

基本は木曜日担当ではあったのだけど、土日の試合も率先して書かせていただいたし、他の方の代打を務めることもあった。

結果として、全部で8人いた観戦記者の中では一番多くの記事を書いたはずだ。

 

※こちらに、記事まとめへのリンクを張っておきます。

 

https://kinmaweb.jp/?s=東川

 


シーズン前にアップした決意表明でも書いたのだけど、僕は雀力という面では他7人の観戦記者と比べて劣っているという自覚があった。

もちろんシーズンを通じて勉強もしたつもりだったけど、他の方の記事と比べ、麻雀の面で至らないところは多分にあったと思う。

 

その分、他の方が書かないような独創性を打ち出した記事にもチャレンジをした。

講談風の記事であったり、牌図をほとんど出さない記事を書いてみたり、現場に行って現場ならではの記事を書いてみたり。

(牌図を出さない記事は、zeroさんが最終戦の観戦記の参考にしてくださったらしい。そのツイートを見てちょっとグッときたのはここだけの話)

 

そして書き手として、分かりやすい記事や読み物・エンタメとして楽しめる記事を書くことは意識し続けた。

記事を書いた後には自分の思考をこのブログでまとめ続けた。

 

果たして、僕の記事はどれくらい読み手のみなさんに受け入れられたのだろうか。

その点は、記事を読んだみなさんにご判断をいただければと思う。

 

 

シーズン中、僕は他の観戦記者のみなさんを「ライバル」であり「戦友」であると思っていた。

記事のリアクションを知るバロメーターはキンマwebのTwitterにつく「いいね」やRTの数で判断するしかなかったので、自分の記事についたリアクションの数は逐一チェックしていたし、恥ずかしながら他の人の記事へのリアクションもめちゃくちゃ気にしていた。

正直に告白すれば、他の方の記事に大きな反響があったときには、悔しさや嫉妬のような感情が沸き上がることも少なくなかった。

 

一方で「俺たちはキンマwebという媒体を、そしてMリーグを盛り上げる仲間なんだ」という意識も、勝手ではあるが持っていた。

他の方の記事は全て読み、いいねやRTをし、引用RTで感想をずっとつけ続けていた。

一人でも多くの方に記事が届けばと思ったし、それがキンマwebへのアクセス、Mリーグの盛り上がりにつながると考えてのことだ。

自分の記事や取り組みが、少しでもお役に立てていたことを願う。

 

 

共にシーズンを過ごした観戦記者のみなさんについて、自分なりに書いてみる。

 

■ゆうせーさん(月曜担当)

雀力は観戦記者の中でもハイレベルであり、高度な見識から書かれる戦術的に深い記事には読み応えがあった。

朝倉選手の兄という立場や他の選手との関係性を生かした、オリジナリティーのある記事も多かった。

この方の観戦記で麻雀を学んだ方も多かったと思う。

 

■山﨑和也さん(月曜担当)

将棋の観戦記者ということで、他ジャンルで培われた、読みやすく感情移入しやすい観戦記を書かれていた。

麻雀について深く掘り下げるというより、ファン目線で楽しめるような記事を書かれていたことにも、どこかに自分と同じような思想があったのではないかと思う。

時折入ってくる小ネタも、結構好きだった。

 

■zeroさん(火曜担当)

ゆうせーさんと並ぶハイレベルな打ち手・書き手であり、麻雀の分析に加え、ユーモアも詰まった面白い記事を量産されていた。

ただ選手を褒めるだけでなく鋭い指摘も多く、実力と実績、そして筆力の伴った方でなければ、こういった記事は書けないと思う。

noteなど独自の活動もしており、今後ますますの活躍を期待している方だ。

 

■渡邉浩史郎さん(火曜担当)

観戦記者であり、若き連盟のプロ。

プロとして麻雀に接しているだけあり、プロ目線の記事は非常にためになった。

先日はプロ雀士として放送対局「The Legend of Dragon Youth2020」で優勝。

勝手に仲間と思っていた身として「俺たちの浩史郎」のタイトル獲得には感動した。

いつか、渡邉プロの試合の観戦記を書ける日が来ればと思う。

 

■真中彰司さん(木曜担当)

同じ木曜担当ということで、個人的には一番意識していた書き手だ。

選手の内心をセリフで表現する、独特の観戦記が印象的だった。

また、時折見せる叙情的な表現は、多くの人に好評だったように思う。

オクタゴンをホームにしており、今後麻雀を一緒に打つ機会はこの方が一番多くなるかもしれない。

 

■masasioさん(金曜担当)

元雀荘メンバー、天鳳八段ということで、この方の観戦記も麻雀に関する深い考察が特徴だった。

比較的、余計なものをそぎ落として麻雀をシンプルに伝えるような記事を書いていたという印象がある。

自分の音楽関連のツイートに、唯一反応していただけていたように思う。

 

■危険な鬼太郎さん(金曜担当)

恐らく、観戦記者の中で最も放送対局を見ているであろう方。

数を見ているだけに見所の切り取り方も上手で、翌日記事を読む方にとってはかなり重宝されたのではないだろうか。

藤崎選手愛を隠さなかったところも、観戦記者としてのキャラクターづけには一役買っていたように感じた。

 

こうして書いていくと、みなさんそれぞれに個性的な方ばかりだ。

一緒に仕事ができて、本当に良かった。

 

 

 

僕は今シーズン、観戦記者としての仕事に加え、渋谷ABEMAS・多井隆晴選手の「必勝!麻雀実戦対局問題集」の構成をさせていただいた。

 

 

また、シーズン中にはKADOKAWAサクラナイツや赤坂ドリブンズの取材、EX風林火山のイベント取材、中断期間には藤田晋チェアマンのインタビューなども担当し、仕事としてさまざまな形でMリーグに関わった。

とても貴重な時間を過ごせたと思う。

 

その経験を今後に生かせるかどうかは、自分次第。

僕もMリーガーのみなさん、Mリーグに携わるみなさん同様、自分の力で道を切り開いていかなければいけない。

 

 

Mリーグは、秋から3シーズン目が始まるという。

まだまだ試行錯誤の中で行われていると思うし、Mリーグが今後どのような発展を遂げていくのかは、非常に興味深い。

来シーズンも、みんなでMリーグを楽しみましょう。

 

 

よろしければ、過去記事の反応などをいただけましたら幸いです。