ここのところ、全国的に毎日暑い日が続いている。気温39℃を超える地域もあった。

 こんな時節に何もこんな記録的な猛暑日が続かなくてもと思う。皮肉なものである。今夏に向け、先行き不安というか、各種産業や国民生活に支障を来たすことが心配である。特に、夏場ピーク時の電気電力不足懸念は深刻である。


 全国的に、各電力会社による10%~15%程度の節電の呼び掛けということで、どこに行っても室内・施設温度が若干高い。室内温度にして2℃~3℃程度高く設定してあるのだろう。時間によって定期的に冷房を切ることもあるのだろう。場所によっては、室内でも汗ばむ所もある。

 新幹線等も若干高い。寒がりの僕にとって、例年は新幹線の中ではコートが必要であるが、今年はそれが必要ではない。

 僕個人にとっては、これは助かる。僕は元来クーラーが苦手である。出来れば、クーラーはつけないことが理想である。勿論、医療関係・コンピューター・関連産業等々で一定温度の確保(クーラー)等が必要不可欠な領域・分野もあることは十分承知しているし、病院の患者さんや高齢者の方々の室内での熱中・脱水症等も懸念される。

 それらの状況に十分留意しなければならないのは当然である。


 が、僕個人としては、クーラーの無い世界は快適に近い。外気温が高く汗をビッショリかいて、急に冷房の効いた室内に入ると、その温度差に閉口する。

 一回一回、身体や衣服が冷え・濡れることへの対応は大変である。いつも着替えやタオルを携帯・持参しておかなければならない。移動で荷物が多くなると、それだけ運動量が増し、汗をかきやすくなる。全く、悪循環である。

 

 電力不足は産業や経済の停滞・低迷を招く。企業は設備投資減や海外移転を考え、外国企業も日本での経済活動を回避する傾向になるだろう。

 産業や経済、国民生活を維持し、且つ、安全安定した電力の供給を確保する。需要側もエネルギー安定と安全維持に協力する態勢・覚悟・創意工夫が必要である。

 これまで手に入れた生活や経済の快適性・利便性・発展性と安全性・安定供給とのバランス・・・・・国民にも政治行政にも難解かつ重要な問題提起がなされる猛暑・今夏である。