GW中、私も東北に入ったが、被災地には多くのボランティアが全国から終結した。社会福祉協議会の発表によると延べ約24万人だとか。復興を間接的に支援しようと、経済活性化のために観光等に出かけた方々を入れるともっと多くなろう。

 まだまだこの国は捨てたものではないと思う。というか、「ついに来た」と私は感じた。自助・共助・公助の「共助」の精神である。共助と連帯意識の高まりである。

 これらは、東北の復旧・復興だけではなく、その他この国全体を支える大きな力になるのではないだろうか? もっと言えば、この国全体の再生・新生のヒントになるのではないだろうか?


 今回を契機に、このボランティア精神という視点から人材の育成を強化すべきである。見える形にするために、社会セクター、NPO、社会企業家、個々の善意を社会化・組織化して行く好機なのではないだろうか?

 企業がボランティア休暇制度を拡充したり、高校・大学等は奉仕活動を単位として認めたり、就職浪人している若者がボランティアに1年従事したら、就職に有利に働くシステムにしたり・・・・・・・様々な試みがなされるべきである。


 とりわけ、若者に定着しているネットでの相互扶助の仕組みを構築できないか?人と人との絆や繋がりをソーシャルメディアを基に拡充し、フェイスtoフェイスや協調の関係にまで高めて行く。

 そして、家族や友人、地域や国を大切に思う気持ちの醸成。

 日本人の、日本全体の「連帯」が今後の復興を始め、日本全体の再生・新生に欠かせないような気がする。そしてその「連帯」、つまりチームワークはかつて日本のお家芸だった筈である。個の尊重も大切だが、今こそ皆で力を合わせるという連帯。

 この「連帯」を大きなエネルギーに化けさせる必要がある。政治はそういうことを今考えるべきである。