13日(日)佐賀県・モラージュ佐賀での講演イベントであったが、今回の東北太平洋沖地震を受け、現在の国家・社会状況などを鑑み、急遽中止とさせて頂いた。

 講演イベントに足を運んで頂いた方々や主催の方々には本当に申し訳無かった。僕自身がキチンとご説明とお詫びを申し上げなければいけないと思い、現場(佐賀)に出向き、お客様方と主催者に直接ご説明とお詫びをさせて頂いた。

 余り自粛ムードが過度になると、返って萎縮し経済が回らなくなり、国全体に元気が無くなるということも勿論考えたが、今回はこのような判断をさせて頂いた。どうか、ご理解を頂ければと思う。


 しかし、それにしても日を追うごとに被災状況が悪化し、規模が拡大している。

 本日、福島原発第三号機が水素爆発を起こした。政府・行政関係・東電・専門家等は的確・正確・迅速・分かり易い情報提供に努めなければならない。また、福島県を始め地域住民の方々は適切・確実な情報収集・把握に努め、冷静かつ適正な行動をして頂きたいと思います。

 また、計画停電等についても、東電始め関係各位の方々には迅速・的確・精密な情報を発信して頂き、対象住民が混乱や事故等を起こさないように十分留意して頂きたい。


 当たり前ですが、各地の避難所への食料・薬品・水等の日常生活物資の供給は連続的・継続的に必要で、その安定した供給態勢の確保が必要です。

 また、救助・救援等にあたられている関係各位におかれては、事故や二次災害等に十分注意され、救出・救援を待っておられる方々や今も行方不明の方々の救出・救助等に全力を挙げて頂きたい。


 避難者数は更に拡大・長期化する可能性があります。仮設住宅や生活物資の供給を急ぎ、特に、お年寄りや子供、病気や障がいをお持ちの方々の優先措置が必要です。同時に、各ライフライン・インフラの早急な復旧・確保等が急務です。

 行政機能が低下・停止している自治体もあると思います。行政の枠を越え、広域で補完し合う体制を早急に整備し、孤立した場所や人、救助・救援を求めている方々の場所や人数、状況の把握を急ぎ、迅速・適切な対応に全力を傾注して頂きたい。


 各ボランティアの参加、救援物資の送付、義援金等の受付・整理、その方法については、自治体や政府、民間企業・組織・団体、それぞれ的確な情報が必要ですが、混乱や手違いや犯罪等を回避するため、出来る限り簡素化・一元化が望ましいと思います。救助ボランティアや様々な活動に参加される方々や救援物資の送付は、現場の混乱や事故の原因とならないように十分に注意・配慮する必要があると思います。


 被災地やその周辺では、行政・自衛隊・警察・消防・医療関係・関係組織団体・民間関係者・ボランティア・地域住民等々が混在します。

 全行動の指揮命令系統の明確化を図り、各部門・各地域が連携し、効率的かつ効果的に動け機能する体制を早く確立する必要があります。

 不測の事態、非常事態等においては、行政は画一的・一律的な対応に固執・硬直せず、法律や制度の壁を越え、機動的かつ臨機応変、柔軟に対応する必要があります。

 

 関係自治体、救援関係各位の方々、被災地の方々、周辺住民の方々、また多くの国民の皆様一人ひとりの力を結集し、今こそ国民一致団結し、この難局を乗り切っていかなければなりません。皆で被災地を支え、一人ひとりが何が出来るかを冷静に考え、能動的・積極的に行動する必要があります。

 至極当たり前のことばかりを述べているようですが、非常事態においては、その当たり前の遂行が最も困難でかつ重要となります。

 皆さん!頑張りましょう!