日経トレンディが過去10年のヒット商品を選んだ。ベスト20の18位に「宮崎」が入った。

 そう言えば、本県は2007年にヒット商品に選ばれた。ヒット商品として自治体が選ばれることは異例で(というか初めてで)、他に地域・地名が入ったものは旭山動物園しか無かった。

 いずれにしろ、大変名誉なことであり喜ばしいことである。この4年間、頑張って来て本当に良かったと思える出来事である。

 日経トレンディ様そして選んで頂いた方々には心から感謝を申し上げたい。


 就任時のマニフェストにもお示ししたが、宮崎県の良さやポテンシャルを引き出し、そして宮崎の観光地や県産品を全国津々浦々、広く知って頂きたかった。

 「死ぬまでに、一度でいいから故郷宮崎を全国的に有名にしたい・・・・」という僕の個人的な目標・強い思いを原動力にこれまで突き進んできた。

 「鳥インフル」や「口蹄疫」という負の側面で広く周知された部分もあるが、同時に我々はそれらから多くのことを学んだし、県内外からの大変有り難いご支援・ご声援も頂いた。     

 今回の貴重な体験を教訓として、そして原動力として今後に生かし、次世代に引き継ぎ、県民一人ひとりの努力でピンチをチャンスに変えて行かなければならない。


 今日、西都市長の橋田氏に、氏著の「畜産市長の口蹄疫130日の闘い」という本を頂いた。これから時間を掛けてゆっくり読んでみようと思う。

 恐らく、全国の方々が知らない(報道だけでは知り得ない)、我々現場の人間だけが知りうる状況や問題点や是正点などが生々しくそしてリアルに記されているのではないかと思う。

 先日、三重県松阪市の山中市長が西都市にお見えになり、今回の口蹄疫のことについて色々意見交換・勉強されたようである(その後、市長は県庁へもお見えになった)。

 そういう意味では、実際に経験した我々が師たる責任を負うべきであろう。

 そして、復興・再生・新生へのエネルギーと強い思いこそが地域全体の再生・活性化、疲弊する地方の隆盛への原動力となり得るだろう。

 

 僕は僕で今回一体何を学んだか? 僕なりに、今回の経験を通して、またこれまでの地方行政経験を通して、地域再生・活性化のためには、まずこの国の国家構造を変えなければならないと強く思った。そもそも根本・根底を変えなければ何も変わらない。それは何も口蹄疫の問題に限ったことだけでなく、他の様々な焦眉の行政課題全体に当て嵌まる。

 そういう強い問題意識を持ち、ビジョンや志を持ち、今回の体験やこれまでの経験を原動力に変え、未来を闘って行こうと思う。

 今回の口蹄疫問題や数々の地方行政に関わる諸課題に4年間向き合って、どういう自我を芽生えさせたのか? どういう強い問題意識を持ったか? が原動力であり、それをどう生かしていくか? が今後の僕の課題・勝負どころだろう。というか、それ自体が僕の生きる原動力である。