臨時議会が、2日間に渡って紛糾・空転した。定数・選挙区割りの改正条例案に関する確約書疑惑や議長選に絡む酒・うなぎ等の贈答疑惑問題等で討議がなされた。

 結局、議会初の政治倫理審査委員会や幹事長会議等が開かれ、長時間に渡り審議された。その間、執行部は待機状態であった。

 委員長ポストや正副議長選出に絡む問題は、会派間の綱引き、慣例や慣行等もあり、一筋縄では行かないようである。どこの議会もそうであろうが、こういう問題は中々根が深い。

 自戒も含め、我々政治家は選良としての新たな倫理的・道義的・社会的・政治的責任を負っていることを強く自覚しなければならない。今回はその警鐘といえる。

 今一度、慣例・慣行・儀礼・虚礼、政治行政の世界でいわゆる常識とされている旧弊を見つめ直し、襟を正す時代に来ているといえる。


 ジョージアのCMでトミーリージョーンズが知事に当選するバージョンが流れている。法被を着てトップセールスをしている姿は、まるでどこかの知事を彷彿させる。

 その中で、「この星の知事は忙しい! この星の知事は人気?任期?が短い!」という台詞が入る。これって一体どういう意味なのか? いつも疑問に思う。


 そういえば、県民の声にメールで「法被を着て県産品をセールスするのが知事の仕事か?」という内容のものが来ていた。そういうクレームは大体県外から来る。

 こういう方に今更どう説明したものか? 恐らく何を言っても、何をやっても誹謗中傷されるのだろう。しかも、その手のクレームはどうやら同じ人が送って来ているようだ。

 今まで、トップセールスなんてどこの首長もそれなりにやって来たが、それほど目立たなかった。というか、目立てなかった。目立ったことや人より抜きんでたことをやると何かとクレームが付いたり、足を引っ張られたりするものである。


 先ほど、深夜0時過ぎに臨時議会が終了した。紛糾した臨時議会の招集を、深夜までただ只管待つのも知事の仕事の一つなのである。

 恐らく、この手のクレーマーはそういうことはご存じ無いだろう。

 そして、明日朝7時台の飛行機で上京し、企業表敬や省庁・政府与党等に要望陳情等の公務・スケジュールがぎっしり詰まっていることもきっとご存じ無いのだろう。

 夜はテレビ東京系「たけしのニッポンのミカタ」の番組収録で地方への移住等の問題を訴える。翌18日は富山へ行き、宮崎をPRし、富山から羽田経由で熊本空港に飛び、そこから陸路で高千穂に入る。半日の移動である。

 

 19日(日)朝、予てより強い要望があった高千穂マラソンに、視察も兼ねて参加し、地元の方々と触れあい、その後、テレ朝系「サンデープロジェクト」に高千穂から中継で生出演し、地方分権の声を全国に訴え、その後、延岡に移動し、延岡大師パレードに参加し、地元の方々と触れ合い、意見交換をする。行政官としての公務・事務は勿論、こういう用務も知事としての仕事だと、僕は思っている。

 しかし、あの手のクレーマーさん達は、そういうことは全く理解されていないのだろう。ほんと、あの県民の声には、毎回心が折れそうになる。