壊し屋氏がついに自らをも壊し始めた感がある。

 「政治は学問ではない。政治は名人芸である」

 これは、内務省(官僚制度)を創った大久保利通が私淑するビスマルクの言葉である。確かに、壊し方は名人芸かも知れない。まぁ、そんなことはいいとして。


 3月27日(金)、東京プリンスホテルで後援会主催の「みやざき応援パーティ」がある。まぁ、ぶっちゃけ、政治資金パーティである。本音を言うと、この手のパーティは出来れば余り開催したくない。とにかく、聞こえが悪い(笑)。

 僕は、就任当初、後援会組織というものは作らないつもりでいた。しかし、政治家として、支援者への県政報告、種々の事務処理を行うのにどうしても後援会機能というものが必要になってくる。

 となると、どうしてもこの後援会の維持費・経費というのが発生してくる。これの多くが人件費であるが、県内二ヶ所で月に350万円~400万円くらいかかる。雇用の創出にはなっているかも知れないが、結構大変である。


 県知事の場合、全県一区であり、選挙区が大変広い。普通なら、県北・県央・県南・県西各地域に一事務所を置くくらいだが、とてもそんな費用は無い。現在、県央(宮崎市)と県西(都城市)の二ヶ所である。

 二ヶ所で8~10人(最少人数)のスタッフを抱え、全県をカバーすると、最低限上記の経費が必要になてくる。

 僕の場合、基本的に無所属(県民党)で、特定政党や組織・団体・企業の支援を受けていないので、必要経費は、サポーター・個人献金や資金パーティ収入等で賄うしか、今のところ方法がない(勿論、僕も些少ながら合法的に寄付している)。こういう政治運営・政治環境は、何とか変えて行かなければと常々思っているのだが・・・・・・・

 いずれにしろ、政治資金パーティの実施運営は法の則り、透明性、公明正大性を確保し、キチンとやらなければならない。

 

 政治は常に「政治とカネ」「政官業」「利権」「利益供与」といったネガティブな視点で見られがちである。今回の西松建設問題等が表面化すると、どうしてもそういうイメージで見られる。そして、そこには「公共工事」というアイテムが関与してくる。


 県土整備部・担当者と協議していて、僕が唐突に「ところで、ピラミッド建設は公共工事だと思いますか?」という質問をした。一瞬、沈黙し、「公共工事の定義は様々だと思います・・・・・」という答えが帰って来た。

 昨今の日本の公共工事はピラミッド化して行くのではないか? と懸念している。

 今後、公共工事は正の社会保障事業足り得るか?

 今日、自民党県議の方々から入札契約改革について要望・陳情を受けた。最低制限価格等について、民主や社民等他の会派の方々はどう思っておられるのだろう? 

 

 それにしても、日々の行政課題は多い。

 エコクリーンプラザ補強工事の立て替え割合問題であるが、新聞を読む限りにおいて、宮崎市は、県と他の11市町村が、その財政規模で割合を決めるべきと主張しているみたいである。それはそれで一つのアイデアである。

 因みに、県は、エコプラザ・環境整備公社の立ち上げ当時の負担割合と現在の一般ゴミ処理の割合を加味し、県が50%、他の市町村が50%の割合で立て替えすべきであるという考え方である。

 ここで、宮崎市が財政規模を挙げるなら、そこには財政力指数は加味されないのだろうか? また百歩譲って、財政規模割を採用するなら、エコプラザに関わる領域、つまり県央(11市町村分)分に相当する県の財政規模を対象基準にすべきではなかろうか?


 地元メディアも、僕の支持率調査なんてどうでもいいし、悪戯に県と市の対立を煽るのではなく、こういうことを県民・市民にアンケート調査してくれればいいのに。

 大体、この市の在り方ってどうなの? もう市民はとっくに気付いていると思うけど、県知事としてではなく、年間数百万円の市民税を払っている一市民としてこの市の市政・姿勢に対して今後もっと関心を持って行こうと思う。


 15日(日)新規県職員ガイダンスに出席する。参加予定者は500名を超えているらしい。今後、行政課題が益々多様化・複雑化・高度化する中で、行政マンも大変になる。安定収入や仕事が定期、比較的楽だとか、そいうことは一切考えない方がいい。パブリックサーバント・全体の奉仕者として県民の皆様のために自己犠牲も厭わぬ汗をかけるか?

 役所内のメンタルダウン等も多い中、いずれにしろ、これからの行政マンには、多種多様な能力は勿論、強靭な精神力と体力が要求される。新規職員の採用条件に、青島太平洋フルマラソン等の完走を盛り込んではどうだろう? 最終面接に僕が加わってもいいかも・・・・・・