一昨日、家のイスの角に、しこたまぶつけた尾てい骨が痛いのなんのって・・・・・・・尾てい骨に少しでも接すると痛いので、きちんと座れない状態だ。床に座るときは、女性のように品をつくって座っている。
 そんな、状態でも、今日走った。日テレの『壮絶バトル』が終わってからの11km走は、身体が重く、今日もタイムトライアルを途中で断念した。根性無しでありんす! でも何で、今日、こんなに疲労感があったのだろう? 
 『壮絶バトル』、今日は、ものまねタレント軍団の巻き。めちゃくちゃ面白かった。が、1時間番組なのに、4時間30分、VTRが回った。もう、みんなヘトヘトである。あの、番組は、いつも4時間以上回すので、ヘトヘトになる。
 その疲労で、その後の11km走の時、やたら身体が重たかったのだろうか? まぁ、仕事に行く前も8km走をやっているのだが、でも、まぁこれで一応2月後半の山場は何とか乗り切った! おっつぅ~って感じっす。
 でも、明日は20km走が待っている。 明後日の予定は、10km、早稲田ケッズのマッサージ、エックステンションセンターの1クール最後の英語・・・・・と、半ばエンドレスに修行が続く。どこが一段落やねん?って感じっす。全く! 
 話は変わる。マイルストーンの編集の疋田さんに聞いたのだが(正確には、取材ゲラで読んだのだが・・・・・)、吉田たくろうさんの名曲「ペニーレーンでバーボン」は、歌詞に放送禁止用語が入っていて、現在、発売中止になっているらしい。 まきおに調べてもらったが、やはり、今売られていないらしい。知らなかった! 
 一昨年、夏の昼下がり、早稲田の文キャンの中庭で、誰かが生ギターで弾き語っていた「ペニーレーンで・・・・・・」。 それにしてもあれは絶品だった。 完全にたくろうさんが乗り移っていた。
 マイルストーンの取材の時に、僕は、この歌のことを話した。僕が、18歳の頃、宮崎の田舎から上京し、最初に行ってみたかったのが、原宿の「ペニーレーン」だった。 僕は、そこに入り浸り、大学入学金用の金を使い果たしてしまい、早稲田大に行けなかった。 それから、25年、僕の心の中に、いつも「ペニーレーン」と早稲田があった。
 あの頃からの、遣り残したことを実行するために、42歳になり、早稲田に入った。 そしたら、偶然、誰かがキャンパスで「ペニーレーンでバーボン」を弾き語っていたのだ。それも、たくろうさんの歌い方に酷似していた。最初、鳥肌が立った。 何か霊的なものを感じ、気味悪かった。 これまでの25年間は一体何だったんだろう? この四半世紀は全く虚構・空洞の時間だったのか? 思わず、足を止めて呆然と聞き入ってしまった。 同時に、僕は、僕のこの25年の歳月を想った。 記憶の襞を丁寧に剥がす作業は、長い時間がかかった。それは、まるでマジシャンが、一枚一枚トランプを捲るように、微細で根気強い作業だった・・・・・・・・どれくらい時間がったろう? 僕は、とうとう結論をみつけた。それは、とてもとても小さな結論だった。まるで目に見えないくらいの・・・・・・・それは、「ここに来たのは、来るべくして来たのだ」 という些細な結論だった。 
 思えば、長いようで短かった迂回の25年だったが、改めて、今、25年の年月を「ペニーレーンで・・・・・・・」が一気に埋めてくれたのだった。
 たまらず、僕は、歌っていた彼に話しかけた。 聞くところによると、若い彼は、たくろうさんの生の「ペニーレーンで・・・・・・」は聞いたことが無いらしく、古いレコードで覚えたらしい。
 その「ペニーレーンで・・・・・・」が廃盤らしい。僕の、青春が、僕の人生の長い空白を埋めてくれた不朽のモニュメントが・・・・・・・・・・今は、もうこの世に無い。
 もう一度聴きたい、「ペニーレーンで・・・・・・・」 
 あの頃、東京で、自分の居場所を必死に探し求めていた。 自分の未来が見えなくて、いつも路地裏をさ迷っていた。 単なる国家の構成員に成り下がりたくなくて、アスファルトに唾した。 田舎者と悟られたくなくて、いつも俯いていた。 人の愛が面倒で、誰とも視線を合わせなかった。 普通に暮らしている奴らがバカに見えて、そんな自分をせせら笑った。 過去を消したくて、決して振り返らなかった。 意味のある生き方の意味が分からず、思わず天を仰いだ。
 親や先生、周りの人々が皆、大学大学と言うけれど、大学が一体どんな価値があるのか? 僕に、何をしてくれるのか? その価値すら図式化できなくて、いつも唇を噛んでいた。 あの頃・・・・・・・僕の心の横には、いつもこの歌があった・・・・・・「時がたってしまうことを~ 忘れてしまいたい時があるよね~ すべてのものが何もかも、移り変わってはいるものの~ 何となく自分だけ、意地を張り通して、逆らってみたくなる時があるよね~ そんな時、僕はバーボンを抱いている~~どうせ力など無いのなら~酒の力を借りてみるのもいいさ~こうして、今夜も、原宿ペニーレーンで、原宿ペニーレーンで飲んだくれてる~ ペニーレーンでバーボンを~今夜も、いささか、酔っている~」「テレビはいったい誰のもの~ 見ているものはいつも○○○桟敷~ 気持ちの悪い政治家どもが、勝手なことばかり言い合って、時には無関心なこの僕でさえが~ 腹を立てたり、怒ったり~ そんな時、僕は、バーボンを抱いている~ どうせ力なのど無いのなら~・・・・・・・・・みんな、みんな、いいやつばかりだと、お世辞を使うのもおっくうになり、中にはいやなやつだっているんだよと~ 大声で叫ぶ勇気も無し~ とにかく誰にも会わないで、勝手に酔払っちまった方が勝ちさ~ そんな時、僕は、バーボンを抱いている~・・・・・どうせ力など無いのなら、酒の力を借りてみるのもいいさ~・・・・・・・」
 いや~いいね~たくろう! いいね~「ペニーレーンでバーボン」  よし! 明日の、2月後期合宿の打ち上げは、バーボンかな? 
 いやいや、そんな酒、飲めへん、飲めへん! 強すぎて、飲めへん、飲めへん! バーボン、グレープフルーツ割りくらいっすかね~ それも、バーボン、1 に、グレープフルーツ、9くらいの割合っす! しょぼ! かっこわる~! でも、誰か、「ペニーレーンでバーボンを」を持っていないかな~ どこかで入手できないかな~