ついに阪神が優勝した! 18年振りの快挙である。僕は、特別阪神ファンではないが、阪神ファンの喜び様を見ていると、こっちまで嬉しくなって来る。実は、中1になる僕の息子が、大の阪神ファンなのである。その昔、掛布さんにグラブをもらったのが切っ掛けらしい。毎日、六甲おろしを歌いながら学校に登校している。ファミコンの野球ゲームは阪神対阪神の戦いに設定してある。夏休みなど、阪神ファンクラブ会長のダンカンに特別に頼んでチケットを取ってもらい、わざわざ広島球場まで応援に行くほどの入れ込みようである。その息子が阪神優勝の瞬間は、一人、風呂場でジュースかけをしていたのには笑った。しかし、今回の阪神フィバーは凄まじいものがあった。道頓堀川に5300人もの人がダイブしたり(一体誰がカウントしたんだろう?)、かに道楽の目が盗まれたり。阪神が優勝を決めた翌朝、仕事で大阪に行ったのだが、阪神のハッピとハチマキ姿のまま酔いつぶれて倒れている人を、町のあちらこちらで見かけた。聞くところによると阪神優勝の夜、在阪の全てのテレビ局がオールナイトで特番を生放送したらしい。ラサール石井さん曰く、「月亭八方さんなんて全てのチャンネルに掛け持ちで出演していて、どこのチャンネルをひねっても八方さんが出て来るので、まるで八方さんが金メダルを取ったような感じだった」ということである。神戸にあるサンテレビという局は、阪神優勝の瞬間から選手達のビールかけを全部中継し、果ては球団の久万オーナーの挨拶や大阪府知事の挨拶までノーカットで中継し、高視聴率を獲得したらしい。まさに面白大阪パワーである。